小さな仔猫

昨日うちの猫が初めて仔猫を産みました。
朝起きたらもう産まれていて、5匹生まれて一匹は死んでいました。
兄が見たところ、まだ猫の形にさえなっていない死産だと言ったので
仕事が休みだったにも関わらず、私は夜の12時頃まで
どうしようかと手をつけることが出来ず、そのままにしていました。
手に持ってよく見ると手足があって、尻尾もあって
指にはちいちゃな爪が生えていました。
毛もわかったし、顔もわかりました。
その顔がとても可愛らしくて、私はその仔猫を手の平に乗せて
最初は近くで母猫と仔猫がいるので、声を殺して泣きました。
でも悲しくて声を押し殺せなかった。一時間ぐらい泣いていました。

今までにペットを何度も亡くしては泣いていたけど
生まれてすぐに死んでしまったその悲しみは今までと違うもののように
思いました。
こんなに悲しいことだったんだ、生まれることと生きることが違うと知った。
小さなまるで眠っているような仔猫は、生きていたら
じきに目を開けてこれから何年も生きるはずだった。
なんであの子だけ、なんでなんだろう、私にはわからない

すべてのことが必然的に起こる、でもなんであの子は?

今日ベランダのプランターの土に埋めました。
2時間ぐらい土を顔にかけることが出来ずに、ずっと仔猫の顔を眺めては
撫でて声を殺して泣いていました。
ずっと前に死んでお兄ちゃんがベランダに出しっぱなしにしていたクワガタや
おととし頃の夏の終わりにベランダで死んでたセミが仔猫の方を向くように
並べて埋めたから、淋しくないかな
土は冷たくないかな
魂は私の側に今はいるのかな
わかんないよ

死んだ仔猫の名前、春に生まれたからはるにするんだ
メスでもオスでもいける名前だし
忘れたくないんだよ
信じたくないんだよ

また生まれて来て、生きるんだよ
その時は一緒に生きれるといいね

自分が産んだわけでもないのに、自分の子が死んだみたいだよ
なんでこんな悲しいことばっかりあるんだろ
死んだ仔猫が一番可愛いんだよ
どうしたらいいの

4月29日は中原中也の誕生日だ
中也は息子を亡くして病気になってすぐに死んでしまったんだ
それほど自分の子供を愛していたんだ

私、妊娠してはるちゃん産みたい
私のことお母さんと思って欲しい
はるちゃんのお母さんになりたい
私、はるちゃんのお母さんになる
ずっと一緒にいるんだ
一緒に眠るんだ
はるちゃん温めたいよ

光の人

大切なこと見失ったなら
それはただ忘れてるだけなんだよ

シガー・ロスのライヴで大切なこと思い出せて涙が溢れ出したんだ
すごく嬉しくて悲しかった

光をいつも求めてしまうけど
光が差す方へゆくんじゃなくて
光の当たる場所を探すんじゃなくて
光は自分の中にしかないんだってことを
自分自身が光になるんだってことを
自分からしか光は差さないんだってことを

人はみんな自分の中に光を持っているんだ
自分の中の光が眠ってる人は起してあげるんだ

光と光が重なる時もっと温かくなるよ

闇に飲み込まれそうになったら
それは自分が光だってことを忘れてるだけなんだよ
闇があるから光を感じることができる

起すんだ、光を

大切なのは自由になる事だろうか

そうじゃない

重ねるんだ
自分の光を
自分以外と

孤独に打ちひしがれて何も信じれなくなる時もある
でもそんなときにも光はちゃんとここにあったんだ
まるで胎児のように自分の中で育っているんだ

宇宙が真っ暗なのは闇からしか光は生まれないからなんだ
宇宙はたくさんの光を生んだ
僕らは光を育てて重ねるために生まれてきたんだよ