マザー 救われないな
ファザー 偽りを許して
笑って
急いで
走らせて
ぼく究極の孤独知るべきなのかな
汚れすぎてて前が見えないな
予測(想像する)
もうしばらくすればこの夢は終わりを見せるだろう
良い夢も悪い夢ももう私は見ない
ゆくのは遮断された場所
想像することはたやすい
感情は想像を超えゆく
夢の合間 そんなものは忘れゆけばよい
僕は今遠くも近くも思考の末でこの世を支配した
人間らしさとゆうものを見失いながら
愛を売りつける空の下 落ちて来る念を
受け入れたが 僕には必要じゃないことを知った
しかし宇宙はもはや溢れ返っていた
止める術は (それは一枚のカードのようだった)
救いを真の救いだと安易に受け入れるのは危うい
自分以外のものに救いを求めることは危険だよ
(でも君がどうしても必要とするのなら)
変化を求めること それは一番無意味だ
そういや僕らの鼓動奪いに来る死神を知ってる?
彼らの孤独は僕らの持つ孤独と比べ物にならない
賢治先生
賢治先生、あなたはここまでに荒れ果てた世界を見て何を思ふのでせうか
僕の罪深き生き方に、あなたは何と言ふのか
きっと叱ったりもしないのでせうね
信じていたもの、信じたかったもの それは紛れもなく
私自身、あなた自身だったのではありませんか
一人の午後
夢を見た
夏の木漏れ日が揺れる
蝉の音遠くから聞こえる
私の世界に入りたいなら
迎え入れてあげよう
孤独を分けてあげよう
君の孤独を僕はそっと手離した
夢を終わらせた
僕を呼んでいる君
涙も流さない空の下
仲直りしよう
いつか
君と手を繋ごう
いつか
また会おう
黙ったままの心
憂鬱拾い集めて
空に投げた
少年の頃の君に会いたくて僕は
世界を忘れようとした
僕を追いかけているもの
それは淋しそうに微笑んでた
僕を見つめながら
あと何度眠りの国を泳いだら
君に会えるんだろう
そして消えてしまうんだろう
悲しみだけ残して
忘れたくないな
僕の大切な全て
Slowdance
少年は真っ白な箱の中で膝を抱え座っていた
彼女は少年の手を取り静かにゆっくりと踊り出す
彼女の目は遠くを見ていた
(僕を通り越してどこへ
どこへゆくとゆうの
僕をひとりにして)
少年は彼女の手を離し
小さな窓から外へ駆け出した
外は何も見えない黒の世界
彼女は白の世界に眠り少年の夢を見た
再会
ねぇ また会えるかな
夢の中じゃなくって
ねぇ 死んだら会えるのかな
懐かしい顔に会いたいよ
ねぇ 僕のこと許してくれる?
本当はね 大好きだったんだよ
もっと大事にしたかったよ
それだけは信じてほしい
また同じ時間を一緒に過ごしたいんだ
忘れてしまうなんて ねぇ 嘘だよね
嘘だよね
そんなの嘘だよね
これ以上悲しい世界にしないで
僕らの希望奪わないで
花
僕の庭の光の差さない湿原に
もし一つの花が咲いたら
僕はその花が大切な大切な
花になる
救い
何もかも許し合えるなら
幸せも希望もあらゆる全てが手に入るのに
愚かな人間たちは自ら苦しみの海に沈もうとする
全ての救いは人の心の中にしかないのに
君も僕も生きてる
やり直せるはず
ゼロに戻らなくても
ここから希望を見出せるはず
光
僕のいる部屋に光がいくつも飛び込んで来る
僕のこと殺しにやって来る
僕の敵は光で出来ている
僕の体は闇で出来ている
静かな叫び
壊れてしまっても
直せるのなら
それでもいいと
静かに叫んでみて
激しく鎮めるんだ
昨日の子供
震えている昨日を抱いてあげると昨日はたまごを産みました。
たまごを育てる気はなかったので何もしませんでした。
たまごはずっとたまごのままでした。
私はある日たまごを割りました。
たまごの中には何も入っておりませんでした。
私はそれを見て、全ての血管が縺れそうな思いになり、わっと泣いたのでした。
私は昨日を愛しながら憎んでおりました。
そういえば昨日はたまごを産むと何も交わさずすぐに死んだのでした。
私はそれをようやく思い出し、今度はそおっと泣いたのでした。
私はすうっと突然確信に満ちました。
たまごを割った瞬間子供は逃げたに違いない。
探す気はありませんでした。
出て来るのを待つ気もありませんでした。
子供は怯えて部屋の隅の見えない場所にいるでしょう。
私は呼びもしませんでした。
子供はずっとそこにいました。
視線だけいつも感じたのです。
私が眠りに就く時だけ決まって側に来るのでした。
昨日の子供は今日の子供になろうとしていました。
明日の子供になる前には子供を捨てるつもりでいました。
子供はそれに全く気付いていませんでした。
子供は相変わらず小さい。
子供の顔を私は知らない。
私は子供は捨てるのはやめ、私がこの家を出てゆくことにしました。
しかし眠りに就くと子供は側にいました。
私は子供に何一つ与えはしなかった。
子供が側に来ても撫でることすらしなかった。
来るのを拒みさえしなかった。
私の子供に対する関心は次第に真っ赤な蕾のように膨らんでゆきました。
しかし私が子供を愛した瞬間子供は死んだのです。
私の胸に咲いた真っ赤な花は一気に枯れ果て、床の上で音も無く泣いていました。
私は初めて淋しさを覚えました。
私はやがて死んだのです。
すると子供は側にいるのでした。
重ねる夢
温い太陽に溶けてく世界
君は今頃どうしてるのかな
ゆっくり走る電車で眠りながら
君の場所までゆきたいな
山を越えて 川を越えて
いくつもの傷を越えて
君のいる場所まで僕を連れてって
今はまだ叶わない
眠りのとばりの待ち合わせ場所
そこまで来て
夢を重ねて
僕と君の
どこまでもゆこう
夢が終わるまで
空中ジャンプ
僕らのこと覚えてくれてた
空と君の中に溶け込んだ
走って空を蹴る
ジャンプ
跳んじゃうんだ
僕らを見ていてくれてる
安心してまた
きっとそうだよね
多分そうだと思うかな
雲に乗って見にゆくんだ
いろんな人の子供の時間
見えない光
いつから追いかけて来たかな
目には見えない光を
躍起になって掴むことに夢中になって
傷つけ合いながらでしか繋がれない
そんなはずないって
君はわかってる?
ただの生き物に生まれて来ただけで
こんなに僕たちは苦しい
喜びを分かち合う必要があって
悲しみを分かち合う必要があって
出来ないことがこんなに空っぽになる
僕の中の宇宙が満ち溢れても
なんにも変えられない
ゆこうよ
ゆかせて
同じ場所へ
零れる夕陽をひとつに
今はひとつになれなくても
いつかひとつになれるって
信じたいんだ
それだけは
僕の想い
戻りたい時間があるかな
僕の中にずっと流れてる時間
僕はその中で生きてる
季節を感じなくても
僕は生きてる
会いたい人にまた会う為に
会いにゆく為に僕は生きてる
どんなに離れても心は側にいるなんて本当なの?
遠くだっていいよ
僕を見ていてくれてるなら
映し空と僕の温度
空はいつもぼくのこころを映すよ
別に映してくれなんて頼んでないのにさぁ
気まぐれだなぁ 空も
クーラー入れると急に冬になる
ちょうどいい体温僕にください
熱することも冷たい振りも
飽きた時には
僕をちょうどいい温度に保って
このままでもいたいな
自分
一度も鏡を見ない日
一度も自分ってなんなんだろうって考えない日
そんな日は自分のことを忘れかけてる
でもふと思い出すと
私はちゃんとここにいるんだ
一人で傷ついてきた
一人で悩んできた
一人で答えを探してきた
誰かを傷つけてきた
誰かを悩ませてきた
誰かの答えになりたかった
自分はいつも自分の悲しみと付き添ってきた
好きになった人に必要とされたくて
必死に生きてきた
死ねば楽になるなんて嘘さ
死んだら自分はとても悲しむんだ
だっていつもいつも一緒に生きてきた仲間のような存在なんだから
そうだよね
ほんとにそうだよ
自分は自分のために生きなくちゃいけない
どんな苦しいことも乗り越える力を人は、自分は持ってるはずだよ
自分の可能性を見出すのは自分しかいない
自分はいつも自分を守ってきたはず
自分を嫌いになっていなくなりたくなっても
自分を裏切ることは難しいこと
そんな強さはどこからやってくるのか
それは自分が自分と付き合っていくことを決心すること
自分は自分を守る義務がある
自分は自分を守る存在、唯一の
無理に強くなろうとしなくっていい
ただ、自分を愛することは間違ってはいない
人を愛することより、自分を愛さなくてはいけない
自分を必要とすること
それは自分が嬉しいこと
それによって助けられる存在はいる
自分も自分を心配に思ってくれる人も
助けられる
救いはそこから生まれる
私は私を必要としてる
それだけで十分なんだよ
自分は自分にとって大切な存在
それが私を思ってくれる人にとっての救いになる
私にとっての救いになる
自分は自分のこと一番よくわかってる存在だから
大切にするべきだよね
私は嬉しいよ
私がいてくれてることが
人にがんばってきたねって言われて
嬉しくて
そんなこと言われたことなかったから
後悔はたくさんするけれど
それより大切なことがある
それはどんな困難にも立ち向かってゆこうとする自分の必死な生き様
生きてるってことはね 愛しいものだよ
自分が苦しすぎるから可愛そうになる時もあるけれど
自分はいつだって自分の味方だよ
生きてくれって願ってるのは 自分だよ
死にたくなるときがあっても
ほんとはそうじゃない
そんな時も 生きたいよって叫んでる
心の底で静かに叫んでる
みんな孤独だよ
だから自分とおんなじだから 愛しく思える
どうにか繋がれたらなって
いつも願ってる
同じ気持ちになれなくっても
どこかで同じ気持ちになれるならなって
それが僕の救いであるし
僕の喜びに繋がるはずなんだ
みんな誰かと必ず繋がっている
ひとりじゃない
ひとりだと感じても
自分だけは自分を一人にさせたりしないよ
それだけは信じて
自分にとって自分は必要な存在だよ
それはいつまでも変わることない
私は私を導いてくれる
死んでしまったとしても
魂のようなものは自分といつも側にいてくれるような気がするよ
だから心配しない
でも、悲しいから 自分で死を選ばないで
選ばなくて良いように
自分ともっと話をしてみようよ
一番の友達だよ
わかりあえる
守ってくれるから
一番近くで話を聞いてくれるから
自分と話をしよう
自分悲しませたりしないで
優しいんだよ
自分は自分を一番理解してくれる存在だから
自分を悲しませるのは心が痛むよね
気づけないなら 自分を呼ぼう
いつも側で見守ってるよ
優しい自分が私に手を差し伸べてくれるよ
一緒に生きてゆきたいんだって
私を自分は必要としてくれてることに 気づくんだよ
手を繋ごう 自分と
そしたらきっと温かい
生きてゆこう これからも自分と一緒に
大切な大切な存在だよ
自分はひとりじゃないんだね
自分はいつだって私と一緒に生きてくれてるんだね
安心するよ
自分がいればきっと大丈夫なんだ
だからそんな悲しいこと言わないで
救いを見つけられる
いつか 必ず
ほんとさ