光るみなも白い空 | 2007年11月

雲の憂鬱―前編―

その世界は死んだ

謎の言葉を残して



彼は一人の少年に出会った

少年はその謎の鍵を持っていた



彼の脳内に広がる鬱蒼とした草原

手を伸ばせば届きそうなほど

低く垂れ込める雲の下で

怖ろしい顔をした巨大な深海魚に

食べられる夢を毎晩その少年に見せた



「ぼく、あんしんしてもいいの」

食べられそうになる時に

少年の心はいつしか

決まってそう発するようになった


深海魚の口が迫り来る時少年は

決まって振り返って微笑む

少年はどうやらその事態に

安堵を覚えようとしているようだ



その世界が死ぬ前に

彼には確かにこう聞こえた

「クモノユウウツガアカニソマルトキ
         
 フタタビセイトナル」



少年は蜘蛛を飼っていた

魚の餌にするために

蜘蛛を捕まえて飼っているのだ

その魚は夢の中の深海魚に少し似ていた



少年と少し夢の中で話すことが出来た

蜘蛛を手の甲に乗せて微笑みながら少年は話した

「僕が蜘蛛を魚に食べさせるのは

 僕が魚に食べられるためだよ」

「だって蜘蛛は蝶を食べるよ

 僕も魚や動物を食べるよ」

「僕を食べた魚もいつか
  
 食べられてしまうんだ、あの憂鬱な・・・」

そこで少年が目を覚まして続きが聞けなかった


次の日の夜少年は私の夢に出て来た

少年が蜘蛛を飼いだしたのは

母親を亡くした次の日からだとゆう

「お母さんが死んだ次の日

 僕の側には誰もいなかった

 僕が一人で泣いてると

 一匹の蜘蛛が僕の手の上に乗って来たんだ

 そいつだけがずっと僕の側を離れなかった

 ずっと大事に育ててた 

 でもそいつが死んじゃったら僕はまた
 
 一人になる

 だから魚を捕まえてきて、そいつを食べさせたんだ

 あの魚は僕よりも大きくなる

 そして僕はあの魚に食べられる

 そしたら僕は魚に食べられた蜘蛛たちと

 一緒にいられるんだ

 ずっとね

 だってあの魚はいつか、あの憂鬱な雲に・・・」

雷が近くに落ちた音で彼は目を覚まし

また続きを聞き逃してしまった

窓の外を見ると遠く灰色の雲からたくさん光が落ちていた

太陽


しっぺ返しもお仕置きも

僕は覚悟する

太陽を怖れたりしない

太陽ずっと見続けて赤い斑点がたくさん見えた

僕の目を潰してくれても構わないんだ

見たくないものがたくさんあるよ

でもやっぱり見たいものがある

笑った顔やっぱり見たいな

死ぬまで

太陽は死と似ている気がした

闇よりずっと

人は死ぬと星になって太陽の周りを回るのかな

それとも鳥になって空を飛んでいるのかな

太陽が死ぬ日

僕らは離れ離れになるか

再会できるか

きっとどっちかだって

追憶


今日見た景色も過去のもの

今日の夜明けも過去のもの

今ここでこうしてる時間も過去のもので

これから会う人も皆過去のもののように感じる

僕の中では何故か全てが過去の物事のように思えて

悲しみは通り越して

懐かしいフィルムのように

僕の記憶の中で過ぎ去ってゆくんだ

まるで未来の僕が思い出している風景の中を生きているみたいに

僕の庭


何度壊れてしまっても

何度もまた作るんだね

君の夢は果てしないね


               「温かいものを求めることは欲望じゃないって思うよ」


自分で壊した庭を

また作りたくなるんだ





喜びの種を蒔いているぼくの影が見える

目が出てくるのを待っているぼくと

花が咲くのを待っているぼくと

花が枯れて泣いているぼくと

今、その庭を燃やしてしまったぼく

空の性


毎日自堕落に間違っていようと、僕は

空の味がして来そうで、爪を噛む

自棄な行動で何も生まれないこと

知ってる、君も、ねぇ

妄想も想像も空想も禁止して

意味が無いから

死ぬ気で全速力で走れ

向かい風を打っ飛ばせ

ほら

やってみせるんだ

僕は生きるまで死んでみせる

白日

不器用で

怖がりで

しようのないことばかりだね

悪ふざけ

遊んで帰ることもなく

空ばかり見て

ただ揺られてる

日があって

心配ごめんねいらないの

そこまであとどのくらい

手を振って

また明日

ぼくは怖いよ

きみと会えなくなるのは

死んだらまた元に戻らないかな

出会ったことの温もりと

別れることの悲しみは

ぼくの中でずっと鳴り続ける

日を置いてまた会うことの喜びが

どんなものかって空想に耽りながら

うちへ帰ろう


遠くのほうで「おかえり」と



僕は走る

夢に捕まえられぬよう

ドアを開ける

見覚えのある家

外の憂いを家に入れぬよう

入り込み鍵を閉める

「探してたんだよ」

暗い部屋に明かりを灯す

「どこ行ってたの」

「僕ずっと探してたのに」

またドアを開けて出て行く

僕には開けることのできないドア

眠るから明かりを消して

帰ろうよ

遠くのほうで「ただいま」と

時の間


昨日はあんなにつらかったのに

今日はそうでもないよ

時間が解決してくれてるのかな

時の間でいろんな人と出会い別れてゆきます

傷つけて傷つけられて、僕は生きてゆきます

思惑


僕の思惑と

君の思惑が

重ならないと

惑いが生まれる

途惑っているけれど

嬉しいみたいだ

僕の単純な心

落ちてゆく日


毎日違った顔を見せながら

落ちてゆく夕日と空

僕らも違った顔をして

違ったことを考えながら

過ごす毎日の中で

さよならと言わなくていい

同じ空の下で生きてるのだから

現実

目を閉じると昨日の夕焼けが見える

僕が住んでる世界は

みんながどんなに汚れようとも

相変わらず 光を与えようとしている

心の中に入り込む地球

その時現実が夢を見せた

モネの空


うたた寝して

目が覚めたら

夕焼け

すごく綺麗な

目が覚めるような夕焼け

モネの絵画の空

プロフィール

白空

Author:白空
1981年8月4日生

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悲しみの男カイン
天の白滝
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