私の中に住む鳥が見えますか、
鳥は今、眠っています
私はその鳥を起こしたくないです
鳥が目覚める時、私は眠るでしょう
そして、私は鳥の夢を見ます
鳥は眠ったままの私を食べるでしょう
やがて鳥は死ぬ夢を見ます
それは私が生まれる為です
ところでこの鳥は何色だったのですか、
私は思い出せません
全く思い出せないのです
でもあの鳥の目の色は、そう、
あっち側の、向こうの色をしていたね
僕にも届くかな
もう時期、君のところにも手が届く
どこにも存在しない場所、僕は
そこへ向かっている、死んだ鳥を連れて
かなしくない
かなしくない
鳥啼いている
かなしくない
さみしくない、と
鳥、啼いているよ