夢散りばめて

君を愛おしいとゆう気持ち僕は遠くに放り投げた

僕はひとりで生きてゆかなくちゃならない

誓ったんだ僕は僕と生きてゆくことを

いないふりしてこっちを伺う影を導いた

生死を繰り返すこの庭で僕と踊ろう

戯れる草木の香りに誘われて此処へ来た

人はね、愛しい生き物だと言っただろう?僕を愛して、君に愛されたいんだ

喜びは砂の中手探りで見つけたんでしょう

僕の胸の中入って来るんだつんざった愛の余念

苦しいよ苦しくて愛してるんだ愛なんだ

もう少し僕は心臓を使う君の鼓動僕が生かす

導かれる全てが、ある一つの場所

ひとりじゃない

滑らかにこの指の間を擦り抜けてゆく生温かい透明な風

あらゆる人の涙の訳を知りたい

君の頬を伝う熱い涙が見たい

僕の心を溶かす君の涙を

僕は待ってる

僕が変えるんだ君を

この胸に抱えきれないほどの花束を持って君に逢いにゆく

夢に見ている僕らはいつも
夢を見ている僕らはずっと

再会、また会えた

今日僕はもしかしたら死ぬかも知れなかった

でも彼は優しかった


優しい顔をしていた


僕は死ぬかもしれないことをしようとしていた


たくさんの車が走っている

僕は彼の近くで一人でいた


お父さんとお母さんが側にいるかも知れない

僕は安心している


数分前まで死に近付いてた僕は安心していた

ここに来る前の満員電車の中で知らないおじさんが嬉しそうに話していた
「みんなを幸せにできて本当に嬉しい」って


…それは嬉しいよな


嬉し過ぎるよな…


僕は迷わず温かいお茶を飲んでいた


不幸なほうがずっとずっと幸せだよ

僕はそう思うことにした


そう思うしかなかったんだ


お父さんが聞いてた曲かも知れない
優しい曲



生きててよかったことはあっても
自殺で死んでよかったことなんて何もない


なんもないよ

でも大丈夫

大丈夫だから

雨の海

雨の海は白く

世界が白々しいから

白い海がなんてリアル

(君と似ているようだ)

君が好きそうな景色

冷たく激しく静かな止まってる君を見つめている

時間を感じなくなった僕は壊れてる訳じゃない

僕が止まった訳じゃなく世界が止まったんだ

ほら冷たい空から降り注ぐ冷たい雨が滴る冷たい海なんてリアル

もう白い空から落ちて来た白い雨に慰められた白い海の中僕ら少し眠りたい

おかえり

僕等の足跡を静かに消してゆく波


もう少しだよ それはあんまり儚くて小さな願い事

みんなを連れて 何処へ ゆくの


忘れ物 大きな とても大きな 抱えきれないからって 置いて来てしまった 大切な宝物

僕に逢いに来て 全ての悲しみ

僕を呼んでみて 凍えるわずかなその声で


まだ生きてるみんな

死んでなんかいない

違う次元へ飛び出すんだ そしたらそこにみんながいる

生きている


「ただいま」