特殊清掃(注意要)

事故物件についてのページをずっと読んでいると

特殊清掃員が書いたブログを発見した

http://blog.goo.ne.jp/clean110

特殊清掃とは、遺品処理・遺品回収・遺品整理・遺体処置や事件・事故現場等、

通常の清掃業者では対応出来ない特殊な清掃業務のこと

最初は怖ろしい思いと怖いもの見たさのような気持ちで読んでいた

読んでくうちに、その思いはまったく消えていた

気付くと私は感動して泣いていた

自分はなんて浅はかな思いで故人のこと、そこに関係する事柄を見ていたのだろう

そこには、他の死にある悲しみとは何か違うものがある

そして、遺族の悲しみも、また違うものだ





死、とゆうのも、とても生々しいものだ

機械が壊れるのとは、わけが違う




私は毎日と言っていいほど死にたい思いにかられる

それはとても、絶望の闇であり、苦しいことだ

それが限界に近くなった時に、よく想像することがある

それは私が自分で命を絶って、その体はただの腐りゆく物と成り果て

見るにもおぞましい姿になっているそれを

私の大切な家族が見て茫然としている光景だ

それを想像して、いつも、生きてる方がずっとマシだな

と思い、死ぬことを諦める


このブログを読んで、その思いは一層大きくなった

そんな苦しみを家族にさせるくらいなら

どんな非道な生き方だろうが、廃人だろうが

生きてる方がいいに決まっている


それでも、

いつかお世話になる時も来るかもしれない

今のうちから感謝して、お世話になる時はありがとう、という思いで生きようと思った

なかなか出来る仕事ではない、大きな尊敬を込めて

一本の樹ではなく、広い森を見て生きてゆきたい

返事

一人の人に問われた

「生きる意味はなんだろう」

「生きるってどんなことなんだろう」

それは

僕もわからない

返事を待つ人へ

何を言おうか考えて返事をした

「生きる意味はある。生きるってことは苦しみと喜びをたくさん知るとゆうこと」

その返事に救われたかったのは僕で

苦しみと喜びがこの世界にあったから

それは僕への返事だった

うさぎとつき

月で兎が餅をつくようになったのはなぜか知ってるかい?

一羽のうさぎが「地球はもう嫌だ」って言ったんだ、昔

「地球で僕らの扱いと来たら、ひどいもんさ」

「監禁して食肉に実験台、もうたくさんだ」

「ここを出よう」

「僕らはあの月へ行こう」

「もう人間の好きなようにはならない」

でも月に行くともう帰ってこれないんだ

それでも行くと言った兎たちは月へ行ったのさ

餅をつくようになったのは、餅をつけば地球が平和になるって

言い伝えが月にはあるから



僕のうちにうさぎがいるんだ

みちたって言う

満ちた、いつかの月が満ちた日に

みちたも月に帰ってしまうんじゃないかって

僕は怖くて寂しくて時々泣いてしまう

みちたがいなくなったら、僕は

またひとりぼっちなんだ

月に行かないでほしい

僕のそばにずっといてほしいんだ

育てる

今日もお父さんの夢を見たよ

楽しかった

二人で笑ってたんだ

お兄ちゃんの部屋にいた気がする




喜ぼうよ、僕は幸せなんだ

こんな深い悲しみの中で生きることは

どんなことより幸せだ、僕は



悲しみが成長してるぞ

生まれてから持っていた悲しみは

お母さんを失って消えた

それから育てていた悲しみは

お父さんを失って消えた

今育ててる悲しみはとても可愛いよ

だってこんなに大きく育ってるんだ

愛しくてたまらないさ

毎晩抱いて眠っている

僕は何にも代えがたいものを育てている


それが僕の体をどれほど蝕もうと育ててゆく

僕だけの悲しみなんだ

誰にも触れさせはしない

僕には絶望と希望が限りなくある