証明の産物

僕が君をどんなに好きか君は知らないんだ

僕でさえ知らないんだ

ただふと思いだすと涙が零れ落ち乾くだけ

それがなんなのか、どうだっていいいんだ

話すことも、もうなければ、もう無関係だって?

大間違いだ、君との関係を守り続けていることを

僕も君も誰も知りはしないんだ、誰にも見えない

知り得ない、欲望以外のものを僕は理解できていない

君の心の底にある風景を愛し尽くしたのは僕の深層で

それ以外のものを求めることに甘んじた僕の渇望を

壊し尽くせるまで壊していた、跡形もなくなるまで

ひとりで幸せになろうとする僕が他者を愛せるはずがないと

この僕は、自分を悲しませる生き物で在ると同時に

人を悲しませる生き物でしかないんだと、僕は結局

許してほしかった、何にでもなく、許しを乞うただの

何かの証明でしか、在り得なかった、何のためにも

成りもしない怖れを持ち、怯え続けるだけの産物

自然の成り行きで、誰の言葉も届かぬ場所で眠るのだろう

体内回帰







戻りませんか

みな、さあ、手を繋いで、あなたも

僕のこと覚えている

僕と戻りましょう

私の中にあなたたちはいた、始まりから

畏れてください

あなたの願いを私が凍らせたのです

(僕のこと覚えている?)

私と戻りましょう

僕達を帰らせるあなたは誰ですか

僕と戻ってください、僕と

僕の手をとり、あなたは泣き崩れてください

私はあなたたちの中にいた、そして終わりを知りました

僕の中にあなたはいたんです、忘れるはずはありません

あなたの中に僕はいました、戻りましょう

僕の手を燃やしてください

私の手を燃やしてください

あなたの手はどこに

僕を戻らせるあなたの温かい大きな手を

燃やしたのは、誰だったのでしょうか

僕の中であなたは眠っています

あたたかいです、あなたをいだきながら、あなたにいだかれている

























体内回帰

戻りませんか

みな、さあ、手を繋いで、あなたも

僕のこと覚えている

僕と戻りましょう

私の中にあなたたちはいた、始まりから

畏れてください

あなたの願いを私が凍らせたのです

(僕のこと覚えている?)

私と戻りましょう

僕達を帰らせるあなたは誰ですか

僕と戻ってください、僕と

僕の手をとり、あなたは泣き崩れてください

私はあなたたちの中にいた、そして終わりを知りました

僕の中にあなたはいたんです、忘れるはずはありません

あなたの中に僕はいました、戻りましょう

僕の手を燃やしてください

私の手を燃やしてください

あなたの手はどこに

僕を戻らせるあなたの温かい大きな手を

燃やしたのは、誰だったのでしょうか

僕の中であなたは眠っています

あたたかいです、あなたをいだきながら、あなたにいだかれている

砂のお城

ぼくがひとりで砂場でさみしくしていたら

君は突然ぼくのところにきて、こう言った

「お城を作ろうよ」

ぼくは嬉しくて楽しくてお砂を小さな手でたくさんかき集めた

夢に見ていたんだ、すごくすごく大きなお城を作ろうよ

そして、いつかそこに住みたいな

楽しそうにお城を作る君の手がなぜ汚れないかをぼくは不思議に思っていた

「トンネル掘ろうよ」無邪気に君は言った

僕は嫌だった

だってトンネルなんか掘ったら、お城がもろくなるよ、嫌だ嫌だ

君はお城を作ることよりもトンネルを掘ることに夢中になっていた

ぼくの手だけがなぜいつも汚れているんだろう

「ほら、もうすぐだよ、お手て届きそうだよ、あともうちょっと」

君の手に触れる喜びがぼくの大切な夢を壊すんだってことを知っていた

「ねえ、もっと君からも掘ってよ」

空がきゅうに低くなってきて、僕はトンネルを掘ることをやめた

そして、お城を踏みつぶした、涙が砂の中に何かの模様を作った

何かはわからないそれが悲しくて何も考えられなくなった

君の手はとても綺麗で、泣いているぼくを見上げて

何も言わず立ち上がって、遠く遠くへ走って行って見えなくなった












砂のお城

ぼくがひとりで砂場でさみしくしていたら

君は突然ぼくのところにきて、こう言った

「お城を作ろうよ」

ぼくは嬉しくて楽しくてお砂を小さな手でたくさんかき集めた

夢に見ていたんだ、すごくすごく大きなお城を作ろうよ

そして、いつかそこに住みたいな

楽しそうにお城を作る君の手がなぜ汚れないかをぼくは不思議に思っていた

「トンネル掘ろうよ」無邪気に君は言った

僕は嫌だった

だってトンネルなんか掘ったら、お城がもろくなるよ、嫌だ嫌だ

君はお城を作ることよりもトンネルを掘ることに夢中になっていた

ぼくの手だけがなぜいつも汚れているんだろう

「ほら、もうすぐだよ、お手て届きそうだよ、あともうちょっと」

君の手に触れる喜びがぼくの大切な夢を壊すんだってことを知っていた

「ねえ、もっと君からも掘ってよ」

空がきゅうに低くなってきて、僕はトンネルを掘ることをやめた

そして、お城を踏みつぶした、涙が砂の中に何かの模様を作った

何かはわからないそれが悲しくて何も考えられなくなった

君の手はとても綺麗で、泣いているぼくを見上げて

何も言わず立ち上がって、遠く遠くへ走って行って見えなくなった

名前も知らない君へ

自分ではないようなその感情部分で

名前の知らない君を

本当に愛しんでいるんだな、と

ふいに思わされる

近づくことが許されなかったのに

近づこうとした僕が、二度と君を失ったんだと

どうして、それが、こんなに寂しいのかを

僕でさえ、わからなかった、もうずっと

わかりはしないな、この感情はなんなのか

自分のわかんない部分で働いてるから不思議で

不思議で、もう、つらいやぁ、でも、耐えよう

君の喜びだけには、僕は決してなれなかったんだ

これ以上近づくことが許されはしなかった

その輪の中には入れそうにないとわかっていたんだ

君に触れたいと焦がれた僕は、間違われた

もう永遠に君を失ったんだと、悲しむことさえ僕は耐えられないので

ひたすら逃げうる、卑怯者でしかなかった、けれども

君の愛らしさが幾度も幾度も浮かんでは

泣いて、いつまでも何年経っても思いだしては

どうしてるかと、思って、後悔するのだと思いました

後悔か、今まであまりしたことのない恋の後悔を

よくし出した、私は、大人になれと言うことだ、な

いい加減、我慢すると言うことを覚えたいと思いました

君をいつも遠くから見守っています

君の人生に祝福を込めて、眠るよ、おやすみなさい

岸辺から

沼の上にボートが浮いている

誰も乗っていないボート
月あかりだけの下に見える

何かいるんだ、ボートの上に

誰でもないのに

気になるんだ、どうしても

見捨ててはおけないんだ、何故か

なにもいない、なにもそこにはいないのに

沼の中へ入る、底の泥が足に纏わり付き心地良い

ボートの上に乗り抱きしめる

どうしてこんなに愛おしいのかわからない

ふと岸辺を見る

薄暗いそこに僕が立っている

僕に聞こえない音をさせている

ほら、ね、僕が沼に足を入れた

柔らかい泥

ボートの上にはなにもいない











祝福を

ZERO LANDMINEの映像を見終わってね、みんな嬉しそうに拍手してる

無事終わった、よかったね、よかったね、よかった、って

その光景を見てて、思ったんだ

この世界は、死んだすべてが生き返って、すべてのものたちと

こんな風に笑いあって、よかったね、よかった、ってとても

嬉しそうにお互い祝福しながら、そんな時がね

本当に来るんじゃないかって

殺された人も、殺した人も、お互いに祝福し合えるそんな時が

本当にやってくるんじゃないかって、そう思ったんだ

どんな悲しい出来事でさえ、もう忘れてしまえるそんな日が

来るかもしれない、本当に、そうずっと願っていれば

本当に叶うんじゃないかって

僕はそう思えるんだ、みんなの救いは必ずあると

信じてるよ

何があろうと、信じてるよ

ZERO LANDMINE

『ZERO LANDMINE』(ゼロ・ランドマイン)は、地雷問題に関心を持った坂本龍一が

2001年にTBS開局50周年の地雷根絶キャンペーンの一環として作った曲です。

CDの売上金はすべて地雷撤去などの資金になってます。

坂本龍一の呼びかけで結成されたユニット、N.M.L.(NO MORE LANDMINE)には

全国からたくさんの有名アーティストが参加しています。
(クラフトワーク、シンディ・ローパー、ブライアン・イーノ、とか
日本ではUA、大貫妙子、ミスチルの桜井、佐野元春、chara、吉田美和、などなど)

詞は坂本の長年の友人である元・ジャパンのデヴィッド・シルヴィアンが担当しています。
(歌っててソロバージョンもあります)

私は今日初めてこんなものがあったことを知ったのですが

その頃はデヴィッド・シルヴィアンのことは知らんかったのですが

これは生で聴いておくべきだったと後悔しています…

18分半もの音楽が国も違うたくさんのアーティストで生演奏されてます、

前半は地雷のある国のいろんな民族音楽を基に作られています、かなり

素晴らしいです、これはライヴ映像がほんとにいいです、今頃知った自分が歯痒い感じです。

こういった世界共鳴的なものに私は弱いのです。

何より、デヴィッド・シルヴィアンが元気そうで嬉しいです、いや

坂本は友達だなんていいなぁ・・・、とか、いや、そんなことより!

是非これは聴いてください。

アマゾンで新品が高い値段で売られてますが

今それを買っても資金になるのか?がわからないけど、これは

もう9年も前やけど、買おうかと思いました。






歌詞 David Sylvian

「ZERO LANDMINE」


This is my home
The land of my mother
The place I play
With sisters and brothers

The trees are rooted
In the ground beneath
Take away the violence
Give the earth back its peace

This is our world
Our common salvation
It knows no borders
It serves no nation

The same sun shines equally
On those beneath
Take away the violence
Give the earth back its peace

There's fire in the ground
In the space between the trees
In the forests and fields
On pathways,in dreams

The stars are whispering
To the ground beneath
Take away the darkness
Give the earth back its peace

Who painted the green grass red with danger
Who coloured the big sky blue with sorrow
A strong wind carrying fear and anger
Came and went and stole tomorrow

This is my home
The land of my mother
The place I play
With sisters and brothers

The trees are rooted
In the ground beneath
Take away the violence
Give the earth back its peace

The same sun shines equally
On those beneath
Take away the darkness
Give the earth back its peace

Like trees we're rooted
In the ground beneath
Take away the violence
Give the earth back its peace

Give the earth back its peace


訳、村上龍

【地雷のない世界】

ここがわたしの家
おかあさんに育てられ
懐かしい兄や妹たちと
遊んだところ

あなたにも見える?
地面には木が根を下ろしている
暴力はもうたくさんだ
この地にもう一度平和を

ここはわたしたちみんなの世界で
わたしたちみんなの救いがある
だから、国も、国境も、関係がない

太陽が光り輝いている
みんなが光を浴びている
暴力はもうたくさんだ
この地にもう一度平和を

熱くて、息ができないよ
地面に炎がある
木の間に、森や畑や小道にも
私たちの夢の中にも

あなたにも聞こえる?
お星さまがささやいている
暴力はもうたくさんだ
この地にもう一度平和を

緑の草原を、血みたいな赤に塗ったのは誰?
広い大空を、悲しみの青に塗ったのは誰?
強い風が、恐れと怒りを運んできたよ
そして風が明日を奪っていったよ

ここがわたしの家
おかあさんに育てられ
懐かしい兄や妹たちと
遊んだところ

あなたにも見える?
地面には木が根を下ろしている
暴力はもうたくさんだ
この地にもう一度平和を

太陽が光り輝いている
みんなが光を浴びている
暴力はもうたくさんだ
この地にもう一度平和を

根を下ろす樹々と同じように
わたしたちもこの土地を離れることはできない
暴力はもうたくさんだ
この地にもう一度平和を

この地にもう一度平和を



こうゆうことをもっとたくさんたくさんしてほしいのにな

なんでもっとしてくれないんだろう

こうゆうのが一番金が集まるだろうからいいのにな

普段募金をしない人も、こうゆうのだと、よし買おうと思えるだろうに

何かしたいのにできない人間が自分含めたくさんいるんだろうな

日本は戦争も地雷もないけれど、死にたい人がたくさんいて

そんな人たちも役に立てる喜びを知れば、生きてゆける人がいるはずだ

せめて戦争と殺人と自殺がなくなる世界にいつかなってくれ、頼むって

僕らは願い祈ることしかできないのか

お父さんへ

お父さん、今どこにおるん

まだ苦しい?

まだ悲しい?

こず恵のせいでまだずっとつらいん?

こず恵はお父さんに会いたいよ

だからああやって夢に出てきてくれるん?

こず恵のせいでお父さんは死んだん?

お父さん今何をおもてるん?

教えてほしい

こず恵はお父さんとこ行ったらあかんの?

ここな、こず恵地獄みたいに苦しい

だからもうはよお父さんとこ行きたい

もうこず恵を連れてってほしいねん

許して、お父さん、こず恵を

お父さん、ごめんなさい

ごめんなさい

ごめんなさい

こず恵を許してほしい

ごめん、お父さん、お父さん

お父さん

こず恵、もう生きてかれへん

ごめんなさい


お父さん、ごめん

こず恵もう無理かもしれん

ごめんなさい

そっちにいつ行けるんやろう

お父さんはこず恵に会いたくもないんやろか

こず恵来てほしくないん?

こず恵来てほしい?

こず恵はお父さんだけのこず恵やねんで

誰のもんでもない、こず恵はお父さんのもんや

お父さんがおらんならこず恵はどこにもおらん

こず恵はお父さんだけに見えていて

お父さんが必要とするこず恵だけおってん

だから今のこず恵は違うよ、ここにいるのは

お父さんの愛したこず恵やない

こず恵、死んでん、お父さんと一緒に

あの日一緒に死んだんやで

でもまだこっちにおるから苦しいよ





















お父さん、乗り越えることできん

この世界はものすごく淋しいよ

なんでこんなずっとずっと苦しいんかこず恵はよくわからへん

長らく死んで  

生き返るまであとどのくらい?

僕が死ぬことを喜んでくれる人はいないのだろうか

死体に漂う絶望を越えることはできるだろうか

詐欺師と言われた、僕は必至の詐欺師だよ

必ず死ねないのだから必死にすべてを騙し続けてる

騙すことでしか生きる方法なかったんだ

死ぬよりはマシだった

僕は死ぬまで詐り者

本当の僕なんかどこにもいやしない

本当の僕なんか必要ない

それで哀しむ人いてもしかたない

誰かを幸せにする必要はなかったんだ

苦しいと少しの思いやりも飛んでっちゃうんだ

一生付き合ってくのは深い孤独 人じゃない 誰でもない

欺くよ自分とすべて

言葉にもならないような底のない哀しみだけが僕の側にずっといる

どうゆう仕組みで?
何も考えなくていい

どうするのか?どうなるのか?どうなりたいのか?何も考えなくていい

お母さん、お父さん、僕は苦しくて苦しくて、それなのに幸せを感じてるんですよ

それだけが偽りのない僕の心です

遺書  

今日から僕はみちたと一緒に腐敗して腐ってゆきますが許してください

みんなは幸せになってください

今までありがとうございました

満ち足りないみちた(* ̄(エ) ̄*)  


なんつーか


すみません…みちた殿

みちた尽くし  






うひょひょ(*´(エ)`*)今日はミチタU^ェ^U祭りだあ~

みちた  


みちたを連写してみたなりよ

岸辺から  

沼の上にボートが浮いている

誰も乗っていないボート
月あかりだけの下に見える

何かいるんだ、ボートの上に

誰でもないのに

気になるんだ、どうしても

見捨ててはおけないんだ、何故か

なにもいない、なにもそこにはいないのに

沼の中へ入る、底の泥が足に纏わり付き心地良い

ボートの上に乗り抱きしめる

どうしてこんなに愛おしいのかわからない

ふと岸辺を見る

薄暗いそこに僕が立っている

僕に聞こえない音をさせている

ほら、ね、僕が沼に足を入れた

柔らかい泥

ボートの上にはなにもいない

点滅する心


点滅しているんだ いろんな光が 

赤 青 黄 紫 橙 白 黒

僕のこと覚えている?

遠くさみしい場所で微笑っていたんだよ

名前すら持っていなかったんだよ

間に合う日々を繰り返していたよ

怖がらずに教えてくれたんだ

ただ、人の心は点滅しているんだって

遠いところから知らせてくれたんだ

そこでは、僕が僕ではなかった

信じる、何も感じないものだけを信じる

心はここにはないんだ、ずっと遠くにある

点滅しているんだ、ずっと、心臓よりもずっと確かに

言葉や物事や欲望や絶望をずっとずっと越えた場所から

繋がる信号、心だけの場所、信じてるんだ

呼んでいるよ、僕の心が呼んだんだ

ありがとう、僕にとって大事なことを僕はする

僕が光を返すと 嬉しそうに点滅している
















点滅する心

点滅しているんだ いろんな光が 

赤 青 黄 紫 橙 白 黒

僕のこと覚えている?

遠くさみしい場所で微笑っていたんだよ

名前すら持っていなかったんだよ

間に合う日々を繰り返していたよ

怖がらずに教えてくれたんだ

ただ、人の心は点滅しているんだって

遠いところから知らせてくれたんだ

そこでは、僕が僕ではなかった

信じる、何も感じないものだけを信じる

心はここにはないんだ、ずっと遠くにある

点滅しているんだ、ずっと、心臓よりもずっと確かに

言葉や物事や欲望や絶望をずっとずっと越えた場所から

繋がる信号、心だけの場所、信じてるんだ

呼んでいるよ、僕の心が呼んだんだ

ありがとう、僕にとって大事なことを僕はする

僕が光を返すと 嬉しそうに点滅している

僕らは生まれてからずっと同じ場所に立っている

それは今って場所

それは山の頂上によく似てる

僕らは自分の山のいただきにいつもいる

生まれた時からその山頂にいる、いつも

生きているとどんどん山は大きく下に広がってゆく

だから山はどんどん大きく高い山になってくんだ

今いる場所から上はない、いつも天辺にいるんだから

ただ山は下へどんどんと伸びてゆく

みんながみんなそれぞれの山に素晴らしいものを持っている

僕は渓流を持ってるんだ

その川はとても激しい流れと穏やかな流れ両方があり曲がりくねっている

激しい雨が降り注ぎ続けると、透明だった澄んだ水は泥と混じり濁りだす

僕はその川は自分のものだから、真剣にじっと見続ける

荒れ狂った川は溢れ出し、違う山の木々を次々となぎ倒してしまう時がある

でもやがて雨が止み流れは穏やかとなり水は透き通りだす

僕はほっとして倒れた山の木々たちを植え直しにゆく

するといくつかの木々は綺麗な花を咲かせることがある

僕の川はやがて山の麓まで流れて山の周りに海を作り広がってゆく

僕はここから別の何かになりたいとは思わない

頂上にいつもいるからここから前進しようなんて思わない

僕が作り上げてきたこの山を僕は心から愛しているんだ

僕の精一杯の力でこの山は存在してる、この川は流れている

その川の中で生きてくれるものたちを眺めているだけで

僕は幸せなんだ、これ以上のこと望む必要はないんだ

僕は自分の山にも誰の山にも、これ以上を望まない

もっと木々を増やしたらいい、とか

もっと土を柔らかく耕せばいい、とか思わない

みんなの山もありのままで美しいものを持っているから

その美しさを見ないでほかの別のものを増やす必要はないんだ

よりよく生きろ、生きようと思わない

今が自分の中での最高地点なんだ

ここから上も前もただ空があるばかりだよ

空は空だから美しいんだ

僕らは自分の山に持ってるありのままのものを見つめよう

誰の山もそのままでけなげで喜ばしいものだ

この山のすべてを受け入れ自然の中で暮らそう

与えられた自然の厳しさは山をより美しくさせるだろう

そんな自然の美しさを愛で合う喜びはなんて素晴らしいだろう

知らない間に

君は、さぁ、嘘をついているのかい?

僕に

だってね、僕は、ね?嬉しいこと

全部、嘘に聞こえちゃう

優しい言葉も、全部嘘だって

僕は思ってしまうものだから

だからね、嘘でもいいんだ

もし、君がよければ、僕に

嘘をついてくれないか

とんでもない嘘を

僕だけについてほしいと

そう思った、かなしいから

かなしい嘘をついてほしい

君の嘘がほしくて

僕の嘘はどこにあるんだろうね

君の嘘はあったかくて、泣きそうなる

心はただのお皿のようになる

たくさん、いっぱい、盛りつけて

色とりどりな嘘並べて、僕は食べる

ひとりで食べる、おなかいっぱいなるまで食べる

おいしい嘘君がたくさんくれる

僕らの本当を見つけられない

君がたくさん嘘を並べる

僕もたくさん嘘を並べる

知らない間、知らない間に

それは並べられていて

綺麗に嘘が、本当のことのように

本当に、嘘のように、本当のことが

君もきっと食べてしまう、僕の嘘を

僕の知らない間にできたおいしい嘘を

もう食べられないほどに

また、作ってください、僕に

ぼくのこといらなくなるまで