未知汁兵衛という男が道標を探しておった。生まれてすぐ探したがなかなか見つからなく疲労困憊ざっと三十年と少々、昨日炊いた雑炊を歩きながら食い探していた。俺の酒を奪う奴がいたら殺してでも奪い返すと心に決め込んで。何処まで行っても闇が広がっている場所、真新しい木綿豆腐を頭の上に載せてふらふら歩いていた。するとそこに突如現れたる道標なり。はてなんて書いてんの、汁兵衛は近づいて食い入った。右と左に分かれたその二つの道標、右には〈何かよくわからない場所〉左には〈死神〉とだけ書いてある。汁兵衛はどっちに行くべきであるか迷った。思い返せば俺はずっと良くわからないということに苦しんできたはずだ。はっきりとしてくれるなら何も思い悩むこともない、俺は〈死神〉を選ぼう。汁兵衛は左に行くことに決めた。歩いていくと小さなカリフォルニアブッダが座っておった。汁兵衛は気にすることなく歩いた。等身大の小池が影となって着いて来た。汁兵衛は気にすることなく歩いた。気がつけば足の裏は雲丹だらけであった。いったい死神とはなにか、俺の内臓にまで到達するものなのか、金縛りにあう為にコーカサス諸島を運べるのか、厳選された森羅万象で俺のモン族は踊り狂うのか、牢獄の素麺という暖簾をよけて入ってこれるのか、その店の主は割烹着を着た死神か。俺は〈死神屋〉という店を見つけて牢獄の素麺みたいな暖簾を手でよけて中に入った。誰もおらん。俺は真っ白な割烹着を着てカウンターの奥に立った。そして客が店に入ってきた。「こんなところに店があるなんてね、俺は思っちゃいなかったよ」男はカウンターの席に座るとそう言ってポン酒と言った。俺はポン酢と日本酒を割って男に出した。男はそれをコップごと後ろに放り投げると立ち上がって腕を組み言った。「さあ、では始めましょう」俺は割烹着をバサッと取り払うと言った。「俺をどんなところに連れてってくれるの」男は俺の脳髄を真正面から見て言った。「悪いが俺はおまえをここからどこかへ連れて行くことではない、今から始めることをするから、何かあるなら言え」「俺はない、ないからここにきただけのことだからないことをあることに言うことはできない」「それなら意気込んでさあ始める、足りないものを数えろ、その数だけお前を救ってやろう」「数え切れないほどある、それにそれによって俺が救われるのは恐ろしい」「俺は死神だから決して甘い神ではない、嫌ならば戻れ、そして逆の方向へ向え」「俺はあんたに聞きたいんだ、あんたは本当にすべてを経験したのか」「俺はすべてを経験する途中にあるよ、こうやってしゃべってる間にも地獄の沙汰が止まない、これに終わりがない限り経験に終わりがない」「俺は甘かった、しかし信じられない、すべてを経験できる存在がいるなんて」「お前が俺を創り出したからには仕方がない、俺はすべてを経験する、これだけが真の救いであり、そして地獄なのか」「俺はあの道標まで戻ることができるのだろうか」「できないことはない凡てが可能だ、しかし俺はもういったん生まれたから消えることができない、俺を忘れることがおまえはないだろう、俺はお前を見ている、おまえはいつも俺に見られていることだろう」汁兵衛は悲しみの涙をぽたぽた落としながら道標の場所まで引き返した。
くだらないぜ偽善者、偽善者偽善者偽善者嗚呼偽善者、善人ぶってる偽善者よ、俺はお前みたいな人間が大嫌いなんだ、化け物め、姿を現したな、さあその顔を見せろ、どんな醜い顔してやがる?嗚呼とんでもないぜ醜い、嗚呼醜い醜い醜い、ほんっとにお前醜いなあ、化け物、化け物化け物化け物嗚呼貴様はほんに化け物ぞ、俺の顔、俺の顔、俺の顔、其処にあるのは間違いなく俺の顔、醜くゆがんで口が耳もとまで裂けてらア、真っ黄色の歯が剥き出し、涎を垂らしてるね、嗚呼こわ、コワーコワーコワーと発狂した鴉のように泣き叫んでるのは俺である、俺は随分探したのに、この一生のうち見つけた本物の化け物、それが俺という化け物、だけ、だけだけだったから恐怖戦慄物語がここから始まる、いやもう随分と前に始まっていた、が俺はすぐ忘れちゃって、忘れてないはずなのに忘れてる自分を産み出してるのではないか、俺は何度自分の顔をした化け物を見て慄いているのだろう、恐れている、こんなに怖いものはない、どうしてそんなに怖いのか、もしもし俺よ、俺参与、俺はこの計画に加わって相談を受けようかな、俺は化け物に相談できないものかやってみようとしたが、相談をうけたまわる化け物はもはや化け物じゃないから不可能であった、俺はさんざんと恐怖したのちにパアーッと世界が明るくなったのである、この世界に俺しか、たった俺しか化け物がいないなんてそんなのって素敵じゃなあい?本当だわ、こんなに嬉しいことはないよオリオンソースそしてオーロラソースよ、実際それは素敵なことこの上なかった、なんだ俺しかいないじゃん、化け物って、俺は幻覚を見せられてるんだな、ヤクチュウと変わらないよ、こんなものこんなものこんなもの、俺はその壮大な仕掛けの世界という壁紙をひっぺはがした、その暗闇に一人こっちを向いて頭を垂れ込んで虚ろな目の俺が立っていた、リングのゴングが鳴った、カーン、俺が俺を殺そうと襲い掛かってくるこんな毎日、なんて素晴らしい世界なのか、俺を殺す、いや殺せ、いや殺す、殺す殺せ殺す、俺と俺の間で情熱が飛び交ってる、こんなに嬉しい世界があろうか、俺は歯をガチガチいわせて逃げまくった、逃げてる、逃げてる最中だ、ほら、俺の後ろ、すぐそこ、ほら、いる、俺が凶器な鈍器を手にして、ほら、俺の頭、カチ割れる、脳味噌四散という資産、カーンとゴングが鳴った、やったぜ、俺は勝った、勝ったぞ、ははは化け物めが、ははは俺が、俺の真っ黄色の歯から涎がたらたら垂れてしょうがないなぁ、もう、しかし俺の肉って旨いね、殺して解体した俺が午後の日の中鳴いている。
今日はこのむし暑い一時を一寸ひやっとできそうなひとつの怪談話を暑中御見舞いして進ぜよう。
どこまでのぼっても辿り着けない階段があった。それはどこまでのぼってものぼってもまだまだ先があり、先っちょは雲にまみれて見えないほど高い。それでも人々はその階段の先に何があるのか見たさにのぼることをやめなかった。その階段は上ばかりに続いているのではなかった。下にも続いていた。しかし下になると地下になるので地面を掘るのは面倒臭かった。それでも人は階段が何処まで続いていてそこに何があるのか見たさに階段を下りることをやめなかった。人々は一生分の食料を小脇に抱えてのぼり、またおりた。すべての人が階段の途中で事尽きた。百年あってしても上にも下にも辿り着けない階段であった。
此処に一人の男があった。男は階段をのぼっている途中に疲れて階段に腰を下ろし一休みをこいていた。男は「あー疲れたなぁ」と独りごち、階段に頭をもたげぼんやりとしておった。
そこに現れるともない何かが上からくだってきよった気配がして男はうーんと首をそり返し階段の上のほうを見やった。
其処に一人の人間が下りてきた。
人間はずんどこと景気良く下りてきて男の頭上まで来ると言い放った。
「やあ、男、きみは男じゃないか」
男は起き上がって人間のつま先から頭の天辺までじろり見渡し返した。
「おお、人間、おまえは人間だな」
人間は鼻糞をほじくり、それをポーンと後方へ投げるとまた言った。
「きみってやつはほんに男さ、こんなとこで出会っちまってからに」
男は首と肩をぐりぐりいわしてこきゅこきゅした腕をぶんぶんして返した。
「おまえこそ人間だ、此処で会ったが百年目彼処で会わぬが千年目とはよく言ったものだ」
そう呑気に男と人間は交わしたが、こころうちでは、しかし困ったぞ、と互いにひりひりと胸を焦がしあった。何故困った。だって男は上にのぼりたかったし、人間は下におりたかったのである。何も困ろうこともあるまい、なに体を端に寄せて道を譲ってやりゃすむ話でィ。ところがそれは不可能であったのである。階段の幅は約30センチと非常に狭く、こんな狭いところをはじに寄せてみろィ、あっというまに仏様となって階段の天辺までのぼれるかもしれないね、そらいい案でィ、よしじゃあお先にっつってひょーいっなんてしないよ俺は馬鹿、と男は胸の奥底で思った。
男はひしゃげたような顔をつくろって言った。
「やい人間、おまえの魂胆を読んだぞ、おまえはここから俺を突き落とすつもりだろうがそうは問屋がおろさねぇ、問屋が下ろせねェもんを俺に下ろしてくれと言うのはわかるが、俺も下ろさねぇ、いや、下ろせねぇ」
人間ははははと余裕に笑い、小脇に抱えた袋から小豆を取り出すとこれをポリポリと食って返した。
「ははは、それはわいの心やおまへんェ、それはわれの心とちゃいまっか、わいはこう思ってたぜよ、われをこの先にゆかすためにゃぁこの命十遍、いや五十遍、いいや、百遍でもくれてやる、とこないにな」
男はぐっと顎に力を入れて踏ん張った、こころうちで「こいつ、できる」と感心してピョーウと口笛を吹きさった。男は小脇に抱えた袋から千枚の煎餅を取り出すと男の後ろの段の上にそれを積み言い返した。
「なにを言いやす兄貴はん、おまえはんの百遍分の命なんざ俺のこの卑小な命にゃ勿体無きでござんす、俺はおまえはんをこの下におろすためなら一千遍、いいや、一万編でもこの命を捧げるつもりでござる」
人間と男は束の間御釈迦様と同じ顔で微笑みあった。
はははははは、あははははは。
しかし男も人間もぴくともその場を動かなかった。人間は利口なその脳内で構想した。この男はなにを考えてるかわからないぞ、男にしゃがんでもらいワイがその上を跨いで渡ろうとしたそのとき、男が立ちあがりワイは真っ逆様に地獄逝きとくりゃかなわねェ、ここはその危険がないようにワイがしゃがんで男に渡ってもらうほうが賢い、ああワイはほんに賢いのオ、惚れ惚れするわこのワイ。人間はふるふる感激した目で男に言った。
「サアサ旦那はん、わいはこうして小さくしゃがんでいますよってに、そないだにポポーンとわいの上を跨いで先へ進んで御行きなさい」
男は、素直に涙を流して返した。
「おおきに、ほな跨がしてもらいまっさ、俺が渡り終えるまで動いたらあきまへんで」
「へえへ、じっとしていまっさかい」
男は人間の頭の上を跨ごうとしたそのとき、男は大きな屁をこいた、つい、うっかりと、その安堵から出てしまったのであろう。その臭さはとてつもなくたまらない臭さで人間は驚きのあまり我も忘れて転げ回った。当然、まだ跨ぎ終えていない男も人間の背中の上で同じく転び回った。
幸い階段から転げ落ちはしなかったが、男も人間もあまりに転び回ったので視界がぐるぐるとして必死に階段にしがみ付いてじっとしていた。そして人間と男は同時に目を開いた。人間と男は驚きのあまり失神しかけた。何故か、さっきまで上にも下にも延々と続いていた階段が男のケツの部分の階段の段を境に下が消えて無くなっていたからである。これはなんとしたことであろうか、男は上へのぼるばかりだから、別にいいけれども、これには人間は悲しんで呆然となって言った。
「先がないんじゃ、先に行けない、わいはこの先後戻りするばかり、こんな悲しいことはない」
男は人間に同情した。そして慰めの言葉を放った。
「そうは言っても仕方のあることか、戻ったところに何かがあるやも知れぬし、おぬしはだいたい上から下りてきたけど、いったいどこから下りて来たんだ、まさか天辺からじゃああるまいな」
人間は遠い日を思い返すように遠くを見やって言い返した。
「いや、わいは確かに天辺から下りて来たぞい、しかしその天辺がどういった場所か今となっては何一つ思い出せはしないのだ」
男ははははと空笑いをして階段の上のほうを覗いて言った。
「そんなことで下にくだったところでなんになるのか、おまえさんはまず来たところをはっきりと見てからでないと下が見られてもなんの喜びもないのではないか、おまえさんはきっと戻るべきなんだ、だから下が消えてしまったに違いなか」
人間はふふふと不気味な笑いをして言った。
「ああ、ほんにわれのゆうとおりじゃ、わいはまず来たところがどんなところか確かめたほうがよか、それに気づかせてくれよったわれの屁ィに感謝するぞや」
納得した人間は長い道のりのなかやっとここまで下りて来た階段の上のほうをのぞむとさきざきと階段をのぼって行った。男も着いて階段をのぼった。先は明るかった。何故なら人間が天辺から此処まで来たことがわかってるから、必ずこの命あるうちに天辺に着くはずだからである。そこがぼんやりとしたなにかわからない天辺であったとしても。
ところで男の残りの食料は先ほど自分の嘘の肝っ玉を本当らしく見せるために階段に積んでそのまま忘れて転げまわったときに落ちてなくなった千枚の煎餅のみであったが、男はそれにまだ気づいていなかった。
先は明るかった。
男と人間はそれを信じて階段をつんとこつんとことのぼりくさった。
先は、あかる、がった。
穴がある、真っ黒い穴だ、暗黒、暗闇、小さなブラックホール、約一メートル範囲の円の中の闇、僕はそれを見ている、あなたはそれを見ている、おまえはそれを見ている、お前はその闇を見ている以上それが闇でないという印にお前は白く光であるかのようだがそれは違った、見ている以上それは同等なんだ、お前がそこから見ている限り、闇の穴を見ている限りおまえは全くその闇と同一のふさわしいモノとして等しいんだ、それはお前が見ているからだ、おまえがその黒い穴を見ているからだ、それはお前の穴だ、その直径一メートルの得体の知れない何処まで続いてるかさえわからぬ穴は間違いなくお前の穴だ、俺は嘘を言っていない、夢の中で天の使いが俺に言ったんだ、この話は悲観的でもなく楽観的でもない、ただそこにあるひとつの摂理を僕は聞いただけだ、これは驚くべき哲学だ、驚愕のガクは足がガクガクするほど驚くことからきている、それほどの驚愕なる哲学だ、何故なら、これがほんとうのほんとうのほんとうならば、つまり、見ているものだけが同等であり、見ていないものは同等でないという世界が出来上がるからだ、これはすなわち、我々が見ているすべてのものが同等であり、我々の見ていないもの(それは見えていないもの、と言えよう)は同等ではないということになってしまうわけであるからである、なんということであろうか、私は居眠りと現実の狭間で神秘のかけらを垣間見てしまったのであある、ああ天使、僕の天使、でもなぜこれを僕に教えたのです、僕は別に哲学者じゃ、あありませんが、いいんですか、こんなすごいことを僕に教えちゃっても、いいんですか、いいんですね、言っちゃいますよ、みんなに、言っちゃっていいんですね、僕はブログ魔だから言っちゃいますよ、え?ブログ魔っていうほど書いてないって?そこつっこむんですか、さすが僕の天使だ、ところで一メートル範囲の闇ってなんですか、え?そこまで教えられない?僕がまだそこまで達してないから?達したら教えてもらえるんですね、よおし達するぞ~、いいか、お前は闇と同等であるからこそそれが見えるんだ、さあ見ていろ、じっとじっと目を離さず見ていろ、するとそこから何かが出てくるだろう、その漆黒の穴から、さあ何が出てくるか、なんだと思う?はははははははははははは、それはね、君と同等の化け物さ、ははははははははははははははははははははっ、はははははははははははははははははっっはーはははっ、dh具をry部scgすあytっいぇqttびぃうれpつおxwytryぶつつえおうtぇytくぇyぬとpwせrvぶれいcnyrヴぇるbvn逃げられないだろう、お前が見ているこのすべてという世界から。
僕はとても驚いた。今日の夢に僕の愛する皇太子と皇太子妃が出てきたのである。夢の話なので夢として聞いていただきたい。皇太子にはとても大事な人がいた。それはかつてラフカディオ・ハーンの弟子でもあった何処かの国の人で彼は写真家であり、また探検家であった。その彼の記念館に何故か僕は皇太子と皇太子妃の案内で館内を見回っていた。もう一人誰か館に勤める男だろうかがいて、その者は皇太子に彼の詳しい生涯の話を僕に話されてはどうか、というふうに言った。皇太子は一つの大きな写真の前でその手前のガラスのショーケースのようなところに手を着き、写真をじっと見てしばし考え込んでいた。そして話すことがまとまったのか、突っ立っている僕の左横へその優しそうな顔の皇太子は来て皇太子にとって一番の偉大な彼の生涯の話を優しい声で話してくれた。僕は神妙深く聞いた。聞いているとどうやら彼の生涯はものすごいものであった。僕は皇太子のさらっと話すその言葉に耳を疑った。とても丁寧に語られる美しい言葉と共に語られたからである。「彼はね、若い頃にたくさんの女性とセックスをして暮らしていたんだ。そのことで彼は酷く後悔して苦しんで、そしてその罪を贖うために写真と探検の道を選んだ」僕は、はっとしてわかった、きっと皇太子は僕に話す前にこのことをどう言おうか、というのを非常に悩み考えていたのだと、何故か。夢の中の僕はまだ子供だったからである。しかしその言葉がわかるくらいの微妙な年頃ではあった。だから皇太子は僕に一番分かりやすい言い方で言ったに違いあるまい。顔をしかめて上を見たりして聞いている僕の右となりで皇太子妃は少し緊張した慈悲深い観音菩薩のように微笑んでいた。僕の心は至極感激に充ち、また穏やかであった。
そのあとは卒業式の体育館で紺色の制服を着た僕は教師のタモリに名前を呼ばれていた。卒業式が終わり最後のみんなでの夜中の帰り道、一匹の蛇がいた。僕の家にまで入ってきたその蛇を外に逃がすのに必死だった。
注:)これは英語の歌詞の訳詞です。
あんま考えたくないんやけど糞の出が悪い
俺は金がほんまないんやけど日の出は良い
出鱈目なわけじゃない、僕は真剣に君を
出不精なわけないじゃない、心は何処までも君へ
糞のように変幻自在なものを君は知ってるか
そう彼女に聞いたんだ、彼女は言った
それはあなたねって言われたいんでしょ糞馬鹿男がっ
こんなにも愛してるけど、僕の収入は少ない
でも君は言ってくれたよね、あなたの収入だけが私の希望よ
エニワン僕を殺してくれないか
そしてよりよい僕に生まれ変わる
エニワンいいからやっちまってくれ
そしてよりよい僕が出来上がる
なんでもいいから君のために
君のためになれるならなんだって
来るべき家へ、俺は待ってる
カミングホームがやってくる
パーフェクト注意何をしていたって
僕のすべてに注意しなくっちゃ
ああ、やってられねえ、注意
カミングホームが遠ざかってゆく
来たるべき家、俺を置いて何処ゆくねん
ああ、やってられねえ、注意
エニワンカミングホームを探してくれ
エニワン何も聞かずにただちに見つけ出してくれ
エニワン僕を殺してくれないか
そしてよりよい僕に生まれ変わる
エニワンいいからやっちまってくれ
そしてよりよい僕が出来上がる
ディスイズマイゴーゴーこの俺はゆくぜ
ディスイズマイゴーゴー俺を逝かしてくれ
何やってもダメなんだ
何やってもいいんだ、君のためなら
でも何やってもダメなんだ
でも何やってもいいんだ、君のためなら
空を飛んでるよう、身が軽い
おまえなんかどうせ気が狂ってるんだろう
死んだのは俺の体か心、そんなのどっちだっていいんだ
おれなんかどうせ気が変になっちまったんだ
好きだけど好きだけど好きだけどどうにもならないこと
あるってこと、君に教えたかった
オープンホーム、ボーイは待ってる、そこで
僕を置いて行くんだ、君はそれでいいんだ
俺はそれでいいかって?そんなこと聞かないでくれ
ダウンし過ぎると戻らない日がやってきたんだ
ただそれだけさ
ボーイズカムズダウン、落ちてしまえみんなみんな
ボーイズカムズダウン、そして俺だけ助かるんだ
何が悪いんだ?俺は悪くなんかない
誰が悪いんだ?君だろうそれは
誰が何言ったって俺は悪くない
誰が何言ったって俺は救われる
口出しさせるもんか、俺のやり方に
おまえなんか大嫌いだ馬鹿ヤロウ
愛していたのに、愛していたのに
ゴーソウダウン、小銭が溝に落ちて流れていった
ゴーソウダウン、俺の魂が小銭のように落ちてった
その薄汚れた銅貨で俺を買ってくれるのを待ってる
俺の心がいくらか知らねえが、それを君にあげるんだ
いいだろう、それしか俺にできなかった、シーdadadadada
いいだろう、ささやく事で支えてやるよ、シーdadadadada
いいだろう、それしか俺にできなかった、シーdadadadada
いいだろう、ささやく事で支えてやるよ、シーdadadadada
カモンマインズ、どうにかなることで愛そうとするんだろう
The Ya do not want to think of massage, but out of shit is bad
Ya do not Honma gold sunrise me, but good
'm Not bogus, I of you seriously
Not a no way a stay-at-home, forever to you heart
Do you know what a protean as shit
I was listening to her so, she said
It is therefore foolish man will shit do you want me I said you
I love you so much, but my income is less
But you I'm told me, only income you'll hope my
Do not you kill me Eniwan
And be reborn to a better me
The Chima~tsu me doing from good Eniwan
Better then I is completed
For you what from my big city
What even if become for you
Home coming, I have been waiting for me
Coming Home is coming
You say had a perfect note what
For without passing attention to all my
Oh, can not be done, attention
Coming Home Yuku away
Where Ninen Going to put home, me coming
Oh, can not be done, attention
Help me look for one Eni Coming Home
Help me find immediately without even asking Eniwan
Do not you kill me Eniwan
And be reborn to a better me
The Chima~tsu me doing from good Eniwan
Better then I is completed
I this This Is My Go Go We're Gonna die
Help me cum This Is My go-go I
It's no good no matter what it does
What are you doing okay, if for you
But I'm no good no matter what it does
But what are good to do, if for you
As you are flying in the sky, only a light
Mind would've been crazy anyway something you,
It's dead Which mind, even such a thing I say or my body
Mind I was Chima~tsu become something strange anyway I
That I like but I like but I like but I can not do anything
Gonna be there, I wanted to tell you
Open Home, Boy waiting, there
I do'll leave me, you've got good at it
What I do fine with it? You do not ask me such a thing
Day not return too down I came
It would be just it
Everybody Everybody Comes Down Boys, Shimae fallen
I'm only survive and Boys Comes Down,
What's wrong? I do not something bad
Who's wrong? It would be Kimi
I'm not bad Who said what Tatte
I will be saved who said what Tatte
Or mon to be meddling, to my way
Fool you, something I hate
Although I loved, I could have loved
I went flow Gosoudaun, coin fell on the groove
Gosoudaun, soul I went down like a coin
You are waiting to get me me with the copper coin that dirty
I do not know some of my mind, but I'll give you it
Would be nice, it just was not possible to me, Sea dadadadada
Would be nice, I'll support it by whispering, Sea dadadadada
Would be nice, it just was not possible to me, Sea dadadadada
Would be nice, I'll support it by whispering, Sea dadadadada
Come Mines, I wonder love by becoming somehow
As you are flying in the sky, only a light
あなたは空を飛んでいるように、唯一の光
そんなつもりはさらさらなかったのに雨が降っていたせいだわ仕方なく火星三菱UFO銀行の和式トイレットに駆けつけたカミが切れたんだだからわたしは新しいカミに取り替えようとしたときよこしまな考えに襲われわたしはそのカミの穴に入れる筒の中に在る火星三菱UFO銀行の金二万円を盗んでしまった盗んだ途端警報が鳴り響いたわたしは一目散にトイレットを飛び出して逃げた外はまだ雨が降っていた手ごろな喫茶室にこんだ駆け込んだ見つかるわけにいかないどうしても見つかるわけにいかないわたしは逃げたわたしの心は逃げた後悔をしたあの時カミがなくならなければ盗まずにすんだわたしは家に帰ってカミに書いた縦書きにわたしは盗んできた金の数を書き留めたお父さんに見られたわたしは正直に答えたそれは借りてるお金やねんと僕の不正直さが明るみに出た姉は優しかったがおぼえていない男友達に正直に言うと5ちゃんねるでばらされたでもまだ捕まらない日々デパートで別の男友達に賄賂を渡した二万円という大金を盗んだわたしには罪の明け渡しが行える場所が見当たらなかった気づけば川沿いの道にある公衆便所で用を足し終わっていたまた雨が降っていた男に見られないようにパンツをはいた便所の中は真っ暗だが外は不気味な茶色がにじんでいた気づくとドラマの中にいた私の好きな男は言ったカミを短くしないと付き合えないわたしのカミ型は実にださかった耳下辺りの外はねがいちじるしかったわたしは男を憎みカミを切ったそして十年後ベッドの上で白い羽根を頭につけた黒カミでカラスのようなさっぱりしたわたしは男を手の平で転がした後次の日男に言ったアクアリウムソープで働くことになったのそういって男にアクアリウム名詞を渡した男はちんぷんかんぷんな顔をしていたわたしの盗んだ二万円の罪が憎しみに変わり男に降り注いだことは不確かな夢のようだ。
ジャングルの中に生息しているヤマネコのようなタヌキのような動物のこの種類の動物はみな鬱なんだ。
そう、生まれたときから死ぬまで鬱だ。
そういう作りをしている動物だからだよ。
それは病気じゃない、いたって健康体だ。
何も問題がない、みな元気に欝だ。
おかしいのは君たちの考えだ、きみたちは動物と違っていろいろな個性を持っている、そういう生物だ。
しかしその個性はこの鬱動物と同じに生まれる前から決まっている。
生まれる前から決まっている個性を病気だ異常だと言っているのさ。
この鬱動物を見たまえ、彼らはみな鬱だが元気に生きている、彼らはどの動物よりも気分は落ち込んでいるがそれでもこうして生まれ持った種の在りかたをけな気に生き通しているのだよ。
人間もそうあるべきなのだ。
それは病気でも異常でもなく、いたって正常で健康なのだから。
人がみな違うようにできているという素晴らしさを実感したらいい。
何故みんなと同じようになろうとする。
人間という種がみな同じに誰が決めたかも分からない健康、正常というものだといいのかい。
人間はいろいろな個性があるから面白いんだ。
鬱を嫌がるんじゃない、それはこの、名前がないが仮にウツヤマネコダヌキとしよう、このウツネコヤマダヌキ、ははは名前が変わってしまったが、この子達に失礼だよ君。
この子達はわかっているよ、それが自分たちに与えられた使命で役目なのだとね。
鬱を糧に、何かを見出すために、今の君の鬱があるんだ。
さあ、君も自由というジャングルに繰り出そう。
湿気なんか怖くないさ。
絶望しっぱなしなのに
部屋を片付けてられるわけねえよな。
人に優しくできるわけねえよな。
まず絶望をやめないと。
順番が違うよ。
なんでいつも部屋が散らかってて人に優しくできないんだろう、じゃねえよ。
何の希望もない奴が部屋を綺麗にできて人に優しくできるなんておかしいだろ。
俺はおかしくなかった。まともだ。未だに絶望がやめられないから部屋はいつでもめちゃくちゃだしいつも人に当たって人を悲しませてばかりいる。
そうそう俺のいつもの行動、生活が物語ってるだろ。本当は希望なんてありゃしないんだ。
嘘っぱちだ、いつも、俺は嘘で生きてる。
なんで俺が生きてるのか知ってるの?
俺は絶望しないために生きてるんだ。
俺は絶望するために生きてるんだよ。
俺は絶望したくって生きてるんだよ。
俺は絶望がないと生きてけないんだ。
俺は絶望のために生きているんだよ。
俺は絶望し続けてるから凡てが希望。
なんだよね。
本当は希望なんてありゃしないんだ。
つまり絶望以外の、絶望以上の希望は何処にもないってこと。
俺それわかっちゃった。
だから生きてるんだよ。
相変わらず部屋は滅茶苦茶で人の金で酒飲んで人に偉そうな口叩いてるけど。
他にどう生き方があるってんだろう、わかっちゃった俺に。
他に生き方なんてあるわけないだろ。
一生絶望なんだよ。
素晴らしい。
俺の神が今降りている。
俺だけの神。
ただいま。
五木寛之氏に学び、僕も歓びノートと悲しみノートを今日からつけようかな。
―僕の今日の歓びと僕の今日の悲しみ
・今日からガクトに学び、一日一食生活をやってみて嬉しい。
・朝は野菜ジュースだけ、昼は昨日の残りの手作りチャプチェを食って嬉しい。
・昼食ってまだ春雨とキクラゲだけのチャプチェ残ってて嬉しい。
・結局二回に分けて食うことになるので、一日二食になって悲しい。
・てか夜に一食食おうと思ってたのに空腹に負けて昼に食ってしまって悲しい。
・てか起きたら夜の8時前で支払いに行けずに悲しい。
・てか僕の昼が起きた三時間後だったことが悲しい。
・今日はお風呂に一時間20分は入れて嬉しい。
・岩塩や温泉入浴剤を入れて上がるとすっきりしてて嬉しい。
・のぼせそうになりお茶を風呂の途中で上がって飲んでるとき失禁したみたいで悲しい。
・上がって30代でも失禁するのか調べてみたら、まああるにはあるみたいだけど悲しい。
・風呂上りの黒豆茶が美味かった、嬉しい。
・小説の続きがまったく浮かばない、悲しい。
・身体を洗わなかったから背中をかくと垢がもろもろ取れる、悲しい。
・今日も引篭もりで悲しい…かもしれない…。
・何故ならヤフオクでいっぱい落とした本、もうポストに届いてるかもしれんのにまだ読めないから悲しい。
・取りに行けば読めるのにな、悲しい。
・まあなんか落ち込んでて何読むのもしんどいけどな、悲しい。
・でも昨日は誰とも話さんかったけど、今日は話せてる、嬉しい。
・明日はがんばろうって思えるから嬉しい。
・人に感謝できる日は嬉しい。
・今日はそんなにムカつかなかったから嬉しい。
・元気が出てきたから嬉しい。
・そういえば今日は夢でLEO今井に会って友だちみたいに話せて嬉しい。
・でも目が覚めたら夢とわかって、夢かぁ…て思って悲しい。
・「今日の夕方会いませんか?」ってメールかなんかで来てどう返事するか迷ってるところで目が覚めて、ガクンってなって続きを見るためにまた寝たらほんまに続きが見れて会って話せたから嬉しい。
・でもやっぱり夢だったから悲しい。
・LEO今井の過去は変なアクロバット芸人だったということを知ってしまって、気になり本人に聞いてみたらちょっと気まずそうに「う、うん…」みたいに言ってくれたから嬉しい。
・しかし何もかも夢で悲しい。
・って気づいたらもう朝だ、今日が昨日になってる、悲しい。
・でも今日こそは早くに起きて支払いに行って買い物してユニクロのスヌーピーのパンツが届くだろうから嬉しい。
・これを続けることによって元気に慣れたら嬉しい。