この対談を数日前に読んで、確かに、と変に納得が行ってからと言うもの、セクシーについて、ぼんやりとずっと私は考えていた。
そして脳髄の中で数々のセクシーな曲を流して検証にあたったところ、ある一つのふんぞり返るような結果が出たので報告するとしよう。
まずは「俺の好きな曲って、ほぼセクシーやんけやんけやんけ」と驚愕したのだ。
そして、そのほぼすべての曲がセクシーかつ、悲しみのある曲だとわかったのであった。
私はもともと、悲しい、切ない曲が好きだ好きだ出す気?いいや抱き巣。
悲しみが深いほど、切なさが深いほど僕は好きだったのである。
そしてその曲たちは、悲しみが深いほど、切なさが深いほどセクシーであるという検証結果がまさか、出てしまった。
それに今まで気づかなかったオラは馬鹿さ。ま、いいさ。今気づいたからいいよ。
ではこれから、たくさんの、そのセクシーな音楽を張っていこうと思うから。
思うから。思ったっていいだろ?いや、実際張っていくんだよ。
聴きたい奴だけ聴けばええのじゃっ。
では、まず、おい、トライセラの和田唱、そんな大口言うのだからあんたさんの音楽はどれほどセクシーかい?
っつっことで、トライセラの曲から張るとしようかの。
TRICERATOPS - GOTHIC RING
98年の曲だ。『松任谷由実が「初めて聴いた時泣いちゃった」と言い、その縁で彼女のラジオ番組に和田が呼ばれ、松井秀喜と共にゲストとして出演した。』んだと。
って松井がなんの関係があんねん、って、まあいい、この曲を和田は当時22歳とかで作ったわけだが、どうだろう?
子栗鼠?と思わせしめるほど小動物系の草食男子系塩顔の22歳がこんなセクシーな切ない曲を作るとは、なかなかなものではないだろか。
ちなみにトライセラは僕が17歳の時ちょうど98年あたりに好きでよく聴いていた。
ベースの林の顔がぼーっと放心しきってるようなところとか兄にかなり似ていて、顔を観たらいつも二人で一緒に笑っていた。
ところで和田唱の曾祖父は「祖先はスコットランド貴族の家系であり、一族にはナポレオンの最初の皇后ジョゼフィーヌがいる。」とされる日本美術史家、法律家のヘンリイ・パイク・ブイというじいちゃんで、若いころはやっぱりブイブイいわせてたんかな?その血が8分の1混じると子孫は

なるほどなあ、というところで、では次にはバインちゃんの曲は、じゃあどう?セクシーなのか?
音量差には注意しよう。
GRAPEVINE-good bye my world
2003年の曲だ。激しくもセクシーではないか。
2002年にリーダーであるベースの西原誠が楽器を弾くミュージシャンを襲うジストニアという難病にかかり脱退したことからメンバーは解散も考えたようだ。
そのあとに出された曲は今までより悲しげで寂しさの漂う曲が多い。
この曲がセクシーなのは、やはり悲しみが入った曲だからだ。
少し聴いた後ぼーっとしてしまうほど余韻が後を引く曲となっている。
しかしいつまでもぼーっとしていると、先を書けないので、気持ちを入れ替えなくちゃだめなのか?
もう少しぼーっとしていたいかも。ではぼーっとしていよう。
ぼー・………………………………………………………………………………
したした、んじゃ次は「音楽はセクシーさがないと駄目だ」と言いきっていた椎名林檎を張ろう。
Shiina Ringo x Saito Neko - ハツコイ娼女 pv
Shiina Ringo x Saito Neko - ハツコイ娼女 pv 投稿者 utadalove
椎名林檎が一番セクシーな時は僕は平成風俗を出した2007年の時だと思っている。
28歳の時に出したこの曲は他の曲のセクシーさとなんとなく何か違うような気はしないだろうか?
この曲はセクシーかつ神秘的で、そして深い悲しみが入った曲だと思う。
林檎がただ色っぽい歌い方をする歌手なら僕は決して好きになどなっていなかったろう。
林檎の曲はほとんどが、とても深い悲しみを隠している。だから好きなんだ。
でも東京事変のときの林檎が作曲じゃない曲は、なんだかただエロティックなだけでセクシーさに欠ける。
ポップミュージックとして良いのかもしれないが、ポップミュージックは軽くてもいいというわけじゃない。
軽いものが好きな人はそれでいいだろうが、僕は本物のポップとは重みの入ったポップだと感じる。
それならば深い悲しみの入った林檎の作曲の曲と軽いがエロティックな曲のどちらがよりポップかと思うと
やっぱり林檎が作曲した重さのある曲のほうがずっとポップで好きだ。
つまり、“セクシー”と“エロティック”はまったく別のものだと言うことになる。
ただエロティックに歌っても、深みがなければセクシーではない。
僕はセクシーなものが好きでも、エロティックなものには興味さえないのだから。
ここで誤解を生じそうだが、僕の言う“エロティック”と“エロス”もまた別のものだと感じてしまう。
“エロス”とは“タナトス”と対当するほどこの世界に重要なものとして存在している。
その最も重さを持つ“エロス”は“エロティック”ではなく“セクシー”なものなのだと僕は感じた。
じゃあ、次は何行こう、だんだんと深さを増していく音楽にしたいけど難しいな。
んじゃ、そこの君、うんそうだよ、君、キュートだね、君のために選んだこの曲を行ってみよう。
僕の好きなファックポニーっていうインストのエレクトロニカの曲だ。
Fuck Pony - Always Sunday
なかなかセクスイーだと思わないかい?好きなんだファックポニーたん。
でもこの曲だって何故セクスイーンだというかというと、やっぱり悲しいんだね。
悲しみを知らない大人なんて大人じゃないだろう?彼らは皆大人なのさ。
セクスイで悲しい音を奏でられるのは大人な証拠なんだ、というわけなんだ。
僕ももちろん?お・と・な、だからやはし、大人な音に惹かれるっちゅうわけさな。
悲しい悲しいよー!うオー悲しいぜー!ってのを前面に押し出してくるタイプはちょっと、なんだか、違う意味で悲しいよね…。
でもそんな人がこんなセクシンな音楽を作っちゃったら?もうあなたもメロメロなのね?そうでしょ?違うの?そうなんでしょ?
別にそれは音楽じゃなくったっていいんだよね。
そういや、さっきの林檎のPVの煙、妙にセクシーだったじゃなぁい?セクシーな自然物もぼかぁすきだなぁ。
セクシーなものはいろいろなところに隠れているようだ。
煙もそういえば、なんだか悲しげなものだよね。
次は、僕の大好きノルウェーのオイエたんで行こう。
Erlend Øye - The Talk
この曲はセクシーさの中に怒りや焦燥が強く出てるのだけれども
彼は何故怒りと焦燥を抱えてるのだろう?
怒りと焦燥はどこからやってくるのだろう?
僕が怒りと焦燥を持つ時、それは、悲しい時だ。
好きな人からスルーされた時や、好きな人から冷たくあしらわれた時に怒りや焦燥となってイライラとする。
それはいつも悲しくてやりきれないからだ。
この曲がとてもセクシーなのはただただムカついてるからじゃない、愛する人に愛されなくて悲しくてそこに激しい感情があるからだ。
どんどん行こう。次はドイツのヴィクセル・ガーランドにしよう。
Wechsel Garland - Walker
なんて大人な音楽なのだろう?
ただおしゃれな音楽はたくさんあるだろうけども、僕はただおしゃれな音楽は聴きたいと思わない。
おしゃれに共感なんてできないからね。
この曲は寂しいセクシーさがある曲だ。彼の深い孤独こそがセクシーさなんだ。
孤独には悲しみがいつも付き添っている。
でも彼はそれから逃げようとするのではなく、それを作品にしてるのは、孤独を良いものとしているからだろう。
寂しさをネガティブには捉えないからこんなに色っぽい曲が出来上がるんだ。
本当の大人とは悲しみが深く大切なものなんだと知っている人のことなんだろう。
では次はヴェルヴェットティーンを紹介しよう。
The Velvet Teen No Boi
ドラムを病気で亡くし、新ドラムを受け入れて作ったまさに血と涙で作られたような渾身の作品からの一曲だ。
新ドラムは人力トランスとか生エイフェックスツインなんてamazonレビューで言われている通りそのリズムはまじでやヴぁい。
でも僕が好きなのはそこではなく、このアルバムはあまりに強い喪失感で作られたのが聴くとわかるアルバムだからだ。
メンバーを失くした喪失はどれくらい大きなものだったか音楽を聴けば伝わってくる。
そして3枚目のこのアルバムはヴェルヴェットティーンで一番のセクシーな作品だ。
どうして悲しいとセクシーになるんだろう?
これを今からちょっとずつ紐解いてゆく。
何故、人は悲しいのか?
それは、いろいろあるだろうけど、一番悲しいのは、そこには必ず相手がいるんじゃないだろうか?
このヴェルベットティーンは大切なメンバーが死んでしまったことがとても悲しいことだった。
相手を想う気持ちがそこにないなら、悲しくもなかったはずだ。
相手を想う気持ちが強いほど、人は悲しい。
そして悲しいほどにセクシーになる。
何故なんだろう?
悲しいほどセクシーになることに疑いを持ってる人は多くいるかもしれない。
そこにある感情は共感するだけの感情が自分の中にないとわからない。
音楽は共感で聴くものじゃないと言う人もいるだろうけど、僕はどうしても感情で聴いてしまう。
エイフェックスツインのようなどんなに感情が奥へ押し込められている曲でさえ、僕は感情で聴こうとしてしまう。
どんな聴き方をしても自由なのだから、こう聴かなくちゃだめだと言うルールはない。
でもそこにあるものすごく深くて素晴らしい感情を理解できないより、できるほうが喜びであるのは確かだと思う。
何故、音楽にはセクシーさが大事なんだろうか?
それは、深い感情だから。
何故、深い感情はセクシーなんだろうか?
それは、誰かを強く想う感情だから。
何故、誰かを強く想う感情はセクシーなんだろうか?
それは……
それじゃここで、僕のずっと愛してやまないアーティストを次は紹介しよう。
Grandmaだ。
Grandma - Kl
GrandmaはKhonnor(コナー)というアーティストの別名義だ。
86年生まれの彼は、今はもう28歳だけど、この曲を作ったのは2003年とかだから当時17歳ほどだ。
僕は何度聴いても本当に信じられない。
どうしてたった17歳ほどで、このような、これほどまでの強く誰かを想う感情が彼の中にあったのだろう?
彼の音楽は、恋人へ当てた曲かと思えば、歌詞を良く見てみるとママへ当てた歌詞だったりする。
彼はどうやら母親と離れて暮らしているようだ。
母親の手紙をとても嬉しそうに読んでいる映像があった。
僕は思う、彼は本当にママのことが大好きでたまらなくて、ママのことを愛する想いがこんなに悲しい曲を創りだすんだって。
そしてこの曲は同時にあまりにもセクシーだ。
たった17歳で、こんなにセクシーな曲を創れたのも、彼のママへの愛が深くてしょうがないからだろうって思うんだ。
もう言っちゃった。
何故、セクシーさが大事なんだろうか?
それは、セクシーは、愛で構成されてるからなんだ。
これは驚きだ、でもなんで今まで気づかなかったろう。
愛は何よりも、セクシーなんだ。
深い深い愛こそ、深く深くセクシーなんだ。
では今日のところはこれくらいにしといたる、じゃなくて、これくらいにしておいて(まだまだたくさんセクシーな音楽があるから第二弾も書きたいと思っている)
最後は今聴いて、腰が抜けて地べたにヘタンとなるのを必死にこらえてこれ打ってるほどの音楽を創ってくれたTelefon Tel Avivの曲で締めくくりたい。
86年生まれの彼は、今はもう28歳だけど、この曲を作ったのは2003年とかだから当時17歳ほどだ。
僕は何度聴いても本当に信じられない。
どうしてたった17歳ほどで、このような、これほどまでの強く誰かを想う感情が彼の中にあったのだろう?
彼の音楽は、恋人へ当てた曲かと思えば、歌詞を良く見てみるとママへ当てた歌詞だったりする。
彼はどうやら母親と離れて暮らしているようだ。
母親の手紙をとても嬉しそうに読んでいる映像があった。
僕は思う、彼は本当にママのことが大好きでたまらなくて、ママのことを愛する想いがこんなに悲しい曲を創りだすんだって。
そしてこの曲は同時にあまりにもセクシーだ。
たった17歳で、こんなにセクシーな曲を創れたのも、彼のママへの愛が深くてしょうがないからだろうって思うんだ。
もう言っちゃった。
何故、セクシーさが大事なんだろうか?
それは、セクシーは、愛で構成されてるからなんだ。
これは驚きだ、でもなんで今まで気づかなかったろう。
愛は何よりも、セクシーなんだ。
深い深い愛こそ、深く深くセクシーなんだ。
では今日のところはこれくらいにしといたる、じゃなくて、これくらいにしておいて(まだまだたくさんセクシーな音楽があるから第二弾も書きたいと思っている)
最後は今聴いて、腰が抜けて地べたにヘタンとなるのを必死にこらえてこれ打ってるほどの音楽を創ってくれたTelefon Tel Avivの曲で締めくくりたい。
Telefon Tel Aviv - At The Edge Of The World You Will Still Float
そいや、言い忘れた言葉があるけども、セクシーなものはどこまでも美しい。
愛だからね、なんせ。
なんて美しいのだろう。
なんて悲しいのだろう。
なんてセクシーなのだろう。
何べん聴いても、美しすぎて悲しすぎて腰が抜けそうになる。
タコかイカみたいに床にへたばってふにゃんとなりそうになる。
2004年1月にリリースされたセカンドアルバム。ちょうど僕の父親が死んだ一ヶ月後あたりに発売されたアルバムだ。
2004年に僕はよく聴いていた。
とても救われた。
深い悲しみを救えるのは深い悲しみしかないということを知った。
だから僕はうんと深い悲しみを知りたい。知り続けていたい。
テレフォン・テル・アヴィヴの片割れチャールズ・クーパーは2009年1月21日に恋人との喧嘩のあと家を飛び出したまま連絡が取れなくなり、26日に発見されたときもうすでに息を引き取っていた。のちに22日には息を引き取っていたことがわかったので4日間も真冬の外のどこかで倒れていたんだと思うと、なんという悲しく孤独な死なのだろう。
31歳の生涯だった。
1月23日には3枚目のニュー・アルバム "Immolate Yourself" がリリースされ、ツアーも予定していた矢先のことだった。
その後7月にクーパーの死は自殺ではなく、睡眠薬とアルコールの併用による事故であると発表された。
どうして天才的な人はとても悲しい死を遂げるのだろうか。
自殺する気で危険な睡眠薬とアルコールの併用をしたとしたなら、と周りはそう思いたくない。
でもチャーリーの悲しみが深ければ深いほど彼は絶望に陥ったはずだ。
恋人と喧嘩しただけで、なんで死ぬかもしれないような行為をするのかと思う人もいるかもしれない。
でも僕はチャーリーの苦しみがものすごいわかる。
彼は僕と同じ恋愛依存が激しくて、恋愛にまさに命をかけて死んでしまった。
命をかけるほどに恋人を愛することのできる人だったから、こんなにも深い愛の音楽を創ることができたんだと思う。
深い悲しみこそが、深い愛を知っているのだから。
愛だからね、なんせ。
なんて美しいのだろう。
なんて悲しいのだろう。
なんてセクシーなのだろう。
何べん聴いても、美しすぎて悲しすぎて腰が抜けそうになる。
タコかイカみたいに床にへたばってふにゃんとなりそうになる。
2004年1月にリリースされたセカンドアルバム。ちょうど僕の父親が死んだ一ヶ月後あたりに発売されたアルバムだ。
2004年に僕はよく聴いていた。
とても救われた。
深い悲しみを救えるのは深い悲しみしかないということを知った。
だから僕はうんと深い悲しみを知りたい。知り続けていたい。
テレフォン・テル・アヴィヴの片割れチャールズ・クーパーは2009年1月21日に恋人との喧嘩のあと家を飛び出したまま連絡が取れなくなり、26日に発見されたときもうすでに息を引き取っていた。のちに22日には息を引き取っていたことがわかったので4日間も真冬の外のどこかで倒れていたんだと思うと、なんという悲しく孤独な死なのだろう。
31歳の生涯だった。
1月23日には3枚目のニュー・アルバム "Immolate Yourself" がリリースされ、ツアーも予定していた矢先のことだった。
その後7月にクーパーの死は自殺ではなく、睡眠薬とアルコールの併用による事故であると発表された。
どうして天才的な人はとても悲しい死を遂げるのだろうか。
自殺する気で危険な睡眠薬とアルコールの併用をしたとしたなら、と周りはそう思いたくない。
でもチャーリーの悲しみが深ければ深いほど彼は絶望に陥ったはずだ。
恋人と喧嘩しただけで、なんで死ぬかもしれないような行為をするのかと思う人もいるかもしれない。
でも僕はチャーリーの苦しみがものすごいわかる。
彼は僕と同じ恋愛依存が激しくて、恋愛にまさに命をかけて死んでしまった。
命をかけるほどに恋人を愛することのできる人だったから、こんなにも深い愛の音楽を創ることができたんだと思う。
深い悲しみこそが、深い愛を知っているのだから。