100%幻想

こんなことになるなら岡田あーみんをもっとちゃんと真面目に読んでおくべきだった。やっぱり甘みの多いカレーは俺の口には合いません、しかしそこに登場して入ってくれたラー油とがラムマサラとしょうがのみじん切りたち、彼らの力をうわ○、上回る甘さが何故かポーナッツバターと味の母だったとは誰が信じ得た事だったでしょうか、僕はシンシン側室状態、何を言いたかったんだろう、心神喪失状態だろうか、そんな人間なので中国人から恨まれる始末、おまえの昨日は酷く乾いていたから俺が潤わせてやったんじゃねえか、酷い言いがかりを超えた酷い神がかり、神憑りした神が狩りに出ました、アルコールの抜けたビールアルミ缶片手に持って赤の恵比寿が笑っていた赤い大河赤い退化赤い鯛が釣れたら不吉なことが起きると聞いた神憑りの神は急いで狩りに出た、わしは昨日赤い鯛を釣ってもうたんや、恐ろしいこっちゃね、目が飛び出てたけど金目鯛じゃなかったしな、恐ろしいやつが釣れたこっちゃ、不吉なことが起きるよ、このままでは、わしは聞いたことがある、赤い鯛が釣れた次の早朝に山へ狩りに出ると不吉を逃れることができると、わしは思うのじゃ、不吉という言葉が、ふきち、と読むならば、多分俺はこないにびびることもなかったじゃん?ふきつ、という読み方がいかにも悪そうなことが起きそうな響きで怖いじゃん?俺はそこんとこ敏感よ、なんでオネエ言葉か知らんけども、まあそうゆうこっちゃでわしは朝早くに起きて茶を沸かし一服して新聞を約6,7秒の速さで回し読みして、これは新聞を空中でぶんぶん回しながらその中身を読み取ると言う神がかった業で術で、そうやって回して何一つをも頭に入っていないと言う高度な神技であった、それを一応やって今朝も、ふんでわしは狩りに出まひた、朝早い森と山の中は空気が美味しい、なんつうの、この小鳥のさえずりたちはわたくしを優雅な気持ちにさせるの、本当よ、わたくし嘘は嫌いなの、そんな中、わしは嬉しくなってウワーと言って走りました木にタッチ、とにかくある木ある木すべてに俺はタッチ、あんなに楽しかったのは実に三日振りだ、とにかく楽しすぎて気がふれそうだった、わしはいくつめの木であろうか、何百本目かの木に頭をごつんと自らぶつけ、あははっほはあっ、と言ってまた倒れたところが崖っぷちで、気持ちのいいほどの転がりようでわしは一番下まで転がり落ちていった、こんなに気持ちの良いのは実に4日振りであった、そうしてわしは今ここにおる、ここは、どこなんだろう、何かが木陰からわしを見ていた、わしは記憶を辿るようにしてそれがなんであるかを探したがわしにはわからんかった、つまりそれはわしの初めて見るなんかだった、わしはとりあえず寝そべった身体を起こし体中をはたいた、そしてゆうた、わしは神憑りの神である、と、わしは昨日それを釣ると不吉が訪れて生涯己を離さないと言う変な赤い鯛を釣った、しかし次の早朝に山へ一人で狩りに出るとその不吉を免れるという、ふんで刈りしようと思てたらあっこの上の崖から落ちてしまってここにいる、おぬしはどうしたらあの上に戻れると思われるか、良かれば力を貸して欲しい、そうわしは木陰からじっと見つめてくるそれに向って出来るだけはきはきとした口調でゆうた、おまえが俺に力を貸してくれるとゆうならば俺にも考えがあるよ、俺が何を刈ろうとしてるか、おまえは知っているか、俺はな、すごいもんを刈ろうとしてるんや、おまえでさえも多分知らんやろなぁ、おまえが誰か俺は知らんけど、俺には自信がある、さっきもゆうたが俺は神憑りの神だ、神の自信と言うものを見くびってはならぬ、なんぼおまえでもな、おまえも俺の見たところ、結構上のほうのもんやな、わかるよ、俺にはわかる、ちょっとエネルギーすごいもんね君漂ってくるよビンビン来るさ、でも俺には及ばんだろう、その俺がゆうてる、おまえに教えたる、ゆうてる、それはな、刈ったら最後俺が思うに、ものすごいことが起きる、ま、大袈裟にゆうてもおぬしは信じがたいとゆうなら?小さく言ってやろう、いいか、小さくゆうて、ざっとこの世の半分がおのれの思い通りになる力を手に入れられることが出来うる、驚け、これは本当だ、俺はな、その獲物、さっき見つけてん、見つけた瞬間なここに落ちてしもてんか、ってことはやで、上登ったら、またそいつ捕まえられる思う俺、思てんねん俺はね、俺はその自信がこの神ゆえの、このものすごい超能力でわかってます、嘘ではない、嘘は言わないよ神だからね、おまえに約束してやろう、なんなら、必ず、おまえにその獲物、やろうじゃん、俺は要らん、だって俺はもう既に神なので別にね?そんなのなくってもね、この世を自由に操れるんです、ほんとはね、俺は別にね、そんなん信じてないよ?赤い鯛の災いとか、お遊びお遊び神は退屈だから、遊んでただけなの、俺はゆうたらさ、神なので勿論この今の状況を予知していた、それであえて俺がここに来たのはなんでかわかる?それはおまえにその獲物を与えてやね、おまえを喜ばせてあげたいかな、って思ったからなの、おまえもそこそこ上のとこのもんならわかるやろ、感づくやろ、わかったら、ちょっと手ェ貸してくれへんか、俺さっき腰とか色んな部分打って痛いねん、ほんまやったらこんな崖わけあらへん?せやけどちょっと思った以上の肉体の損傷が激しいようやな、恥ずかしいけれどもおまえの力が必要やねん、まぁ一晩休めば元に戻るか知らん?けどやな、早くおまえにその力与えたぁて俺はゆうてる、おまえの為にここに落ちたんや、わかるやろ?俺のこの気持ち、おまえの願いがな、わしに届いたんや、ふんだからここに俺は来てんで、俺は、はよ上に登っておまえにその獲物やって、その笑った顔見てみたいなぁ、この世半分をおまえの手にして何よりも耀いたその笑顔、どや、わしに見せてくれへんか、え?なんや、なんてゆうてん、もっかいゆうてくれ、え?この世、半分、じゃ?不満、やて?おまえ、おまえ、そうはゆうけど、俺を今助けんねやったらこの世半分の支配力さえおまえのもんにならへんねんで?せやろ?俺はおまえのため思てゆうてんねん、駆け引きでもええわな、ゆうたら、俺は早く上に登って、昨日作ったカレーを食いたい、腹減ってん実は、でも別に?一晩我慢すれば俺は普通に上あがれる、傷も快復するから、そうなったら獲物は当然俺が捕獲、俺は別に要らん力やけどまあせっかくやしゆうてその力は俺のもしかのときの補充として役立たせてもらう、無駄な力やあらへん、どうすんの、どうすんのよ御主、え?なに?なんやて?もっと大きい声でゆうて、うん、ほう、幻想?が、ほ、し、い?どうゆうこっちゃ、おまえは幻想を見られんのか、そうや?なるほど、ほな話は早いやんけ、この世界半分おまえの好き勝手に幻想世界にしてもうたらええねん、せやろ、ちゃうんか、なに?幻想、が、リアルになって、幻想、じゃ、なく、なる?おまえ、難しいこと、ゆうのォ、確かに幻想が日常になったら?それは最早幻想とはちゃうわな、日常やわな、ふっつーの、じゃあおまえはなんや、そんな力そやさかい要らんちゅうんかい、俺がせっかく与えてやると言ってるのに、じゃあなに、おまえのほしい幻想、何でおまえは見られんねん、え?誰、より、冷め、て、る、から、幻想、あほらしい、て、見ること、できん、よう、なった?なるほどな、おまえはじゃあその性格変えて欲しいんか、せやったら変えてやるよ俺がね、幻想を見られる性格に今すぐ、え?ちゃう?それ、結局、ぼくが見てる、ん、ちゃう?ほなどないしたいねん、うん、この、現実、を、ぶっ、壊して、く、れ?何を、何を、ゆうとんねん、おまえ、そうしたら、幻想が幻想でなくなるんやろ?え?ちがう?それ、は、つ、ま、り、ぜ、ん、ぶ、ち、がう、か?やて?全部って現実の全部か、そしたら後残るんは幻想か?違う?残らない?おまえはでも、幻想が欲しいねんやろ、なんも残らんねやったら、幻想手に入らんやんけ、駄目じゃん、え?そ、んなこ、と、わかっ、て、いた?何をわかっとんねん、わかるわけないやろ、そんなことは俺でさえやったことがない、現実をぶっ壊すなんてな、俺はおまえのためにここに来たんだ、その俺におまえはなんということを願うのか、現実を壊すってことは、おまえも、俺も、ここからいなくなるってこと、現実を壊したらあとは幻想が残るはずないんやさかい、おまえは確かに幻想を欲するあまりにそう願うのはわかる?幻想を見たくておまえは現実を殺したいにゃろ、え?もう、殺、した?いつ殺したんや、知らんで、何をゆうてんねや、現実殺したゆうて、おまえも俺もおるやんけ、おい、ええかげんなことゆうてるとしばくど、おまえ、さっきから、見えづらいねん、ここはただでさえ薄暗くて、よく見えへん、もっと俺の近くに来い、俺の側まで来い、いいから、怖くないから、そうだ、ゆっくりと来い、ああ、見えてきた、見えてきたわ、おまえ、俺の、幻想やんけ。
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