向こうのほうの遠くに赤や緑に光った乗り物のようなものが飛んでる。
私はそれを一つ向こうの山に飛んで見に行こうとする、その乗り物に見つかると危険だからとお父さんが止めて私はお父さんのいるところに戻る。
崖から上に登って飛び乗れるように散らかったお弁当とかをお父さんがのけて広くする。
実家のお兄ちゃんの部屋にアートスクールの木下が来る。
部屋にはいつのまにかお父さんもいる。お父さんはとてもしんどそうだ。
木下がずっと前に私のことを好きだと言ってたこと、あれは嘘だったのかと、この機を逃さないようにと訊いてみる。
木下は嘘だったよと言う。
私は、そうだよな、好きだったら会いに来るもんな、と言う。
お父さんはお父さんの家にいるとき、死んだおばあちゃんがお父さんにとって大事なことを言いにきたことをしんどそうに話す。
私は部屋の一つ上の段になってるところに木下といて、私は横になってる、私も疲れていた、木下は親切心からガスの火にかけてるものを見てくると言って台所に行ってくれる。
私はお父さんとの別れがとても近いのだと感ずる。
お父さんは寝る部屋に眠りに行った。
私は木下のいない間に木下の財布に入っているメモ類を一つ一つ見ていく。
木下は学校で人気者だったのがメモに残した電話をくれという者の名前の多さからわかる。
電話を誰に何回かけたかわかるように木下は名前の横に数字を書いていた。
私はふと木下が珍しく家にやってきたのはうちにあるお金を盗むためだったのじゃないかと思い、向こうに確かお父さんの財布が置いてあったと思い出して居間に行った。
木下はまだ台所にいた。
お父さんが酷くしんどそうな様子で起きて居間へ来た。
お父さんはラーメンが食べたいと言った。
私はとても心配になりながら、食べれそう?と言って、ラーメンに入れる蕪をお父さんの目の前でチラシを敷いてその上で切り出した。
でも切ってるのは茹でた里芋のようだった。
あんまり憶えてないがそのような夢を見た。
お父さんの夢は良く見るし、もうすぐ死んでしまいそうなしんどそうなお父さんの夢もよく見る。
でもそうゆう夢に家族以外の人間が登場することは憶えてる限りなかったので、なんで木下が夢に出てきたのか気になってしまう。
木下理樹と私の共通点は大阪出身であり、木下は2001年に23歳頃で母親を亡くし、私は2003年に22歳で父親を亡くしている、木下は18歳から23歳の約5年間母親から仕送りをしてもらって暮らしていたというが、私はその年頃はろくに働かずほぼ父親のすねをかじって生活していたことと、中原中也がとても好きなこととArt-Schoolの曲を聴けばわかるが親からの愛情の欠如によると思われる恋愛依存をしてしまう傾向があることである。
今、調べて初めて知ったが木下は子供の頃に父親にぼこぼこに殴られて育ったようだ。私の場合は母親との早くの死別が依存体質の原因に思われるが、親からの虐待を受けて育っても依存体質になりやすい。
せっかくなのでもともと音楽はいいと思ったがART-SCHOOLの木下のある発言が嫌になりずっと避けて聴いてこなかったが、2008年の9月から突如聴きだしてはまった経緯を少し書こうかと思う。
それはある大切に思える人との出会いからだった。彼女のことはあるSNSサイトで知った。
日記はどれも痛々しいものが多く、本当にぎりぎりで生きてることが伝わってくるそこにしかない美しさとものすごい魅力があった。私は彼女のことがとても好きになり、日記の最後の記事には腕をたくさん切って、その血の床に手をついている芸術的に美しくも、痛々しくもある写真を載せて完結的なものであった。私は彼女の一番好きな音楽だったART-SCHOOLを聴き倒した、そして大好きになれた。でも何日経っても彼女の日記は更新されず、最後の記事が何ヶ月か前から更新していないことが気になって仕方なく、私は彼女の友人登録をしている人と偶然少し仲良くなったことで、そのことを訊いてみた。言葉を失う事柄をいくつも言われた。一つは彼女のプロフィールには40代とあったが、実際の年齢は23歳であったこと、また彼女は男の子だったこと、それから彼女はあの最後の記事を書いた少しあとに、本当に亡くなってしまっていたこと。
私はそれを知って本当に酷いショックに陥り、耐え切れずにART-SCHOOLを聴きながら鏡に映った自分の姿を見て大声で泣きながら絶叫した。そしてあの時は本当に後を追って死にたいという気持ちになりずっと連絡を取り合ってなかった姉に心配させるメールを送ったり精神薬を求めたりしていた。
そういえば一度彼女は夢の中に出てきたような気がする。でもどんな夢だったか思い出せない。
あんなに大切だと思っていたのに、私は気付くと彼女の大好きなArt-Schoolをもう二年以上は聴いていない気がする。
聴けば彼女の美しさ、純粋さ、優しさを思い出して悲しみに暮れていたのが、ここ二年以上離れてしまっていた。
彼女の生きていた頃のART-SCHOOLのアルバムが好きで、それ以降のARTは好きになれず聴いていない。
でも最近木下の新しいバンドであるkilling Boyの1stを聴くと木下のボーカルはやはり格別にいいものだと思った。
夏になると必ずArtを聴いていた。聴くといつも苦しかった。
でもまた、聴きたい。
彼女の好きな一曲 Art-School - Love / Hate
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