是臨写大学の夏期中間筆記試験 15点数以上合格。
以下の文の○の中に当てはまる言葉を、恋・変・蛮、の三つの中から選びなさい。
問題:1,僕にやっと、○人ができた。彼はいつも僕のことを思いやってくれる素晴らしい○人です。
問題:2,○人は僕に言った。
○人「ドミニワク共和国の中間試験を受けようと思ってるのです」
僕「受かるといいですよね」
○人「はい」
僕「好きですよ」
○人「私もです」
問題:3,今日はいい曇り日和だ。僕は早速愛したばかりの○人と一緒にピクニックへ出かけた。
気が滅入った。僕の○人はイルカ風だったのだ。何故なのかと僕は○人に訊ねた。
○人「どこかのイルカが今朝わたしに言ったのです、『そんなに無理して生きなくてもいいんだよ』って」
僕「で、イルカですか」
○人「はい」
僕「ならしょうがないですね、さ、あの丘を超えましょうよ」
問題:4,未知なる探検に私が○人と共に旅をしたのはそれから数ヵ月後のことである。
約5年前から○人である彼はわたすぃを愛していると言ったものの近年メソポタミア文学にはまっており、私が本当の意味で彼と言う人物に興味を抱いたのはここ6日前からであった。
しかし彼が本当に愛しているのはメソポタミア文明であり、何故そのような小癪な嘘をこの私に言うのか私はさっぱり理解せぬ。まぁでもそこが彼の魅力でありさすが○人だと私はいつも鼻高々な思いで煙管を吹かしつつインギン最中を食べるのがここ数日の私の至福な午後の惨敗に似た観念である。
そうは言っても○人は○人なのだから、もう少し○人らしくしたらいいものを彼は私の前で屁もこけないほどの繊細な心の持ち主であった。私はそれを褒めることもしなかったがあえて非難することもないまま時は二十五年、私は彼が本当に○人なのかと信じられない気持ちになるなどまるで処女にでもなったように彼の暮らしを日々ときめきを湛えて見つめる日がある。
しかしここで負けては民族派苦学○族専攻大学専門助教授の名があやしまばれるので、どうにかこうにか心身を強く持ってアフリカに彼と旅立とうと思っている。
そこで野宿した3晩目、やはり、彼は私の生涯ただ一人の○人だった。
問題:5,「ええ、彼は○人です」僕は家族全員の前で、そう打ち明かした。
家族みんなが顔を青くして、各々の顔を見ては目をしば立たせた。
「僕は彼を心から尊敬してるんです」そう自信を持って言うと一番下のまだ七つにもならない弟が歯抜け顔で「はぱぱっ」と笑った。
僕は一瞬むっとした。一体何がおかしいのだろう。彼のどこがおかしいんだ、こんなにも素敵で立派な僕の○人なのに。
僕は正直に家族みんなに向かって堂々と言ってみせた。
僕「あなたたちは、では一体これ以上の何を彼に望むとおっしゃるのですか?!」
今年中学三年生になったばかりの弟が真剣な顔で言った。
弟「僕は兄さんには、もっとこう、尋常な人が良いと思われます」
僕は目を剥いて驚きを隠せなかった。
僕「なんだって?!尋常って、彼は、彼はとても尋常な○人だよ、彼以上に尋常な○人など何処にもいないさ」
溜め息混じりに頭を振りながら弟は返した。
弟「僕の目には、そうは見えないのです、兄さん」
僕「おまえにはまだわからないだろうよ、もう少し人生を学んだら、きっとおまえにも解るさ」
弟「だ、だって・・・!オマルなんて・・・」
そう言い掛けた弟の声を背に感じながら僕は無言でリビングのドアを閉めた。廊下の出窓には外ではいつから降り出したのか、雨がまるで、彼のいつしか見た涙のように細く、細く、垂れ流れていた。
問題:6,土砂降りの雨の朝、傘も差さずにやってきた○人は僕に突然玄関に上がりこんで、こう言った。
○人「お願いしますお願いしますお願いします!!!一度でいいのでどうかわたくしと、本当の意味でどうかわたくしと、せっ、せっ、せっっーのよいよいよい、ではなくしてですね、せっ、せっ、せっく・・・・・・く・・・」
僕「節句の苦を読みたいんだね?いいさわかったよ上がりなよ珈琲でも飲むかい?」
○人「はい、ありがとうございます」
○人「ふしだらな 玄関さわぎ 一物の 狂おしさには 織り姫待てぬ」
僕「なんか言ったかい?」
○人「なんでもありません」
僕「そういやあさっては七夕だね」
○人「そうですね」
○人「七夕や 星落ちるまで 果てられぬ 彦星の棹 届かせようぞ」
僕「なんか言ったのかい?」
○人「なんでもありません」
問題:7,最近なんだかぁ、あたしぃ、彼が○人だったらぁ?なぁんて空想妄想想像?にふけっちゃうんですよねぇ、たは。
んもぅ彼が○人だったらぁ、もやしで作ったあたしのミサンガぁ?はめるんですけどねぇ無理矢理ぃ。
なんかぁ、似合うぅーって思うぅってぇ、あ彼から電話。ちょごめーぇ、またあとでうんうんーっ。
あたし「もしもし?」
彼「あ、俺です。ごめんこんな夜遅くに電話して、起きてたかな」
あたし「はい、起きてましたよ、で、なんですか?ご用件のほうは」
彼「いや、用件ってことのほどのこともないな、うん、ない、ないけども、あのあさって七夕だよね、七夕祭りって近所であるんだ、ほらあの絶倫神社ってところでいつもの、それ、行かないかな俺といっしょにできたら」
あたし「行きません」
彼「そうか、残念だな、あ、じゃあさ、明日、俺と一緒に銀行強盗に行かないか」
あたし「行きます」
彼「メソポタミア大陸の真ん中にある銀行に」
あたし「行きます」
彼「宇宙操作の人倫機がいつでも宙に浮いててね、死ぬほどヨークシャテリアに噛まれた痕をいつでも見せてくれるんだって、一緒に見に行かないか俺と」
あたし「見に行きます」
彼「好きだよ」
あたし「はい、終わり」
あっもしもしぃ?あたしあたしぃ、うんいいのいいのぉほんと彼が○人だったらぁそう思うとぉ夜も眠れないぃってゆうかぁ幸福すぎて死にそうだよぉって感じぃ?でもまだ彼○人じゃないからぁ、うん、違うんだぁ、まだ○人にはなってくれなくってぇ、なってほしいんだけどぉ、あ、また彼から電話、あ、またあとでかけるぅ、すまぽぽぽーん、まったねぇ。
あたし「なんですか?」
彼「俺の血潮がお見舞いしたところを見ましたか?」
あたし「見てません」
彼「惜しいですね、るんぱぱ。大豆みたいな顔なんですけどね、炒る前の、炒る前の」
あたし「ほぉ」
彼「で、有給を取る為には有給踊りっていうのを踊らなくてはならない会社に僕は今日転職したのです。それは有給踊りをどうしても人々に見てもらいたかったからなんですよ。でもその有給踊りがどんな踊りなのか僕は知らなかったのです」
あたし「で?」
彼「ええ、で、るんぱぱってさっき、つい言いましたよね僕。実はるんぱぱ踊りという踊りなんです。」
あたし「で、どんな踊りなんです?」
彼「ええ、それはですね、ある名の知れたナイトクラブで50年踊り続けたルンパパって人物が50年かけて完成させた誰一人からも目を留められなかった、すべての人々の目を避け続けさせた、呪われた踊りなんです」
あたし「ほぉ」
彼「それをわずか一分間でも見続けてしまうと発狂して錯乱死するであろうと誰かに言われてる死の踊り、まさにデッドダンスなんですね、デスダンスとも言われています、またはデカスカタンダンスとも誰かに言われています、でも誰かはいい間違えてデカダンスカスカスタンと言うそうです。」
あたし「なるほど」
彼「まぁその踊りをね、僕は今日入社したばかりですが、今日から練習し始めました、実はそこの社長はルンパパの曾孫に当たるパパナイスって人物だったのです。若干、ルンパパ踊りにどうしてもひ孫である自分の踊りの癖が入ってしまうようで、直々に今日社長に特訓されたのですが、何度か、社長に「あ、そこパパナイス、あ、そこもパパナイス、どうしてもね、わたくしの癖が入ってしまってね映っちゃうよねしょうがないよねほんと」と言われ僕もたじたじでした。で、君が好きです。」
あたし「私も」
彼「るんぱぱ」