昨日という明日を探していたんだ。
夜更けのない暗闇の静まる朝にね。
人格の切れ目の冬が呼んでいたから。
何も待っていない君を僕が待っていた。
抱えきれない絶望を抱えて僕を待ってて。
遅れてきた人を待たずにゆくの?
門が閉まる前に諦めた君が。
君を決めてきたものを僕が欲しがる。
最後の理由は延命に憬れている。
助かる見込みどこにもないんだよ。
知ってたの君は孤独の磁気に合わさって。
来客の形の帯びない形を見ている。
シュレディンガーの猫を君は見たの?
猫は信じるものだけに生かされている。
僕は君の見えたものを見たかった。
でもその箱の中には、
やっぱり何もなかった。