絶望

死にたいなあ。とまったく思わなくなったところに本物の絶望がある。
と言ったのは誰だったか。
……俺か。
ってさっき俺が思ってん。糞しながら。
思えば糞してるとき、俺はいつより悟ってる。
なのに出てきた瞬間凡濁になる。凡濁とは凡庸な命が濁濁に濁っているという意味である。
すると前世で堅牢神父に金を貸して返ってこなかった思い出とか蘇るのだった。
しにたいなあ。とはまったく思わないが、ちにたいなあ。と思うときがなきにしもあらずだなあと思うときがないこともないこともあるにはあるように思えないこともないことはない気がしないでもない時もあったりなかったりするかなって感じ?っていうか、ま、ないかな。
あいつは俺が終わりだと言った。
いや言ってない。そんなことは誰も。
俺を喜ばす人間はこの世に∃しちゃいけないんだよ。
∃(存在)、なんでこれが存在なんだ。
「∃ 〔数学〕存在する」って
数学はいったい、どうなってるんだ。
存在で変換したら∃って出てきた、これが広く使われるようになったら。
喜ばす∃。
悲しませる∃。
ある仮定の∃。
現実的な∃。
酷くよわっちい∃。
俺の∃。
這い蹲った∃。
俺だけの∃。
俺だけが見えてる∃。
俺という∃はネ、俺だけが見てる∃。
どうしたって、君は見ない∃。
俺も見ない、君の∃を。
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