死刑という殺人の連鎖

死刑を望む人たちが、殺人者を産み出している。
殺人者は皆、愛されなかった人たちだ。
誰もが、彼らのように愛されなければ殺人者になる可能性があるということです。
周りの愛が少しでもあったから、私たちは殺人者になっていないだけだ。
愛されている人間は、愛されていない人間の苦しみはわからない。
彼が殺人を犯したのは、愛されなかったからだ。
そして多くの殺人予備群の人たちはこれからも愛されなければ殺人を犯すだろう。
本当にこの世から殺人がなくなってほしいと望むならば、死刑を望んでいては無理だ。
死刑を望む人は人の苦しみを理解しようとし、その人と共に苦しんでゆこうという気持ちがない。
彼らの罪を、自分の罪として、一緒に償って行こうという気持ちがない。
しかし死刑を望む人間もまた、愛を知らない。
愛されない人間が、愛されない人間を殺すこと、それが死刑だ。
だから死刑で殺人を減らすことができない。
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