君のような。

あれ、俺の脳内がパラネシアン・サークルに入ったとたん言語がおかしくなってしまっていないことを君に証明するから俺の死が返り血の中に咲くパラネシアンの花だと海の底の教会で俺に誓ってほしい。そこに咲き誇る妖精たちの人窟を俺は掘りあげたんだ今さっき、薄暗い青の洞窟が俺を無明で呼んでいた。



8月31日の140文字の物語が、俺を呼び覚ます。なんでもないところから俺を呼ぶ。声がする。気がした。
情報の海の渦に巻き込まれることは楽しくもあれば、さびしい。
地上の果てから吹き荒れる炎の一片を取り違えてしまう彼方になんJの人たちは今日も孤独に生きていた。
戯れる未来を死外から見渡せば霧冷めた指の数本を君は見つけることが可能である日に向かう。
富を忘れ、富に吠え称えよ。自分に刻まれる太陽の軸を、希望として見捨てよ。
罪人のように笑えたなら。血が冷めてしまう日まで。
もう君に会えないと思っていた。雷鳴が俺を知る日を修復できる因果が叶われるその日を。
ずっと前から君には会えないと思っていた。その森は咲く心の見知らぬ自分だ。
鳥を飛ばさぬ、その色を認識できない空。自分を待っていた。
自分という誰かは。生まれようと待っていた。
その自分が、君のような気がするんだ。
その姿を表せない、君のような。
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