[16:35:21] kozue ueda: 「影」は自我にとっては、不愉快な存在です。
『自分が認めたくない自身の側面』、『否定してきたもの』、『受け入れられない現実や価値観』、『社会的秩序や規範に反するもの』、『生きられなかった反面・半面』
――それらが「影」を形成します。
[16:35:29] kozue ueda: 嫉妬からも起こりますよね
[16:35:34] 投影: そうですね
[16:35:44] kozue ueda: そう、その場合は憧れの影を投影してる
[16:35:50] 投影: うん
[16:36:06] kozue ueda: で、憧れの部分のない自分への嫌悪の影
[16:36:15] kozue ueda: 投影
[16:36:17] 投影: うん
[16:36:55] kozue ueda: 自分の中にあるものも投影すれば、ないものも投影するわけですね
[16:37:01] kozue ueda: ないからこそ腹が立つ
[16:37:03] 投影: うん
[16:37:43] kozue ueda: 自分は泣き言言うと馬鹿にされるばかりなのに、相手は泣き言ばかり言っても人から優しくされてる、ムカつく、ってやつですね
[16:38:00] 投影: うん
[16:38:32] kozue ueda: その点、教徒にはそんなイラつきもあんま起こらないわけなんですよね
[16:38:43] 投影: うん
[16:39:10] kozue ueda: ちょっとちやほやされてる女性教徒の子なんかもいるんですが
[16:39:21] kozue ueda: そんな子にも、あんまそこまで嫉妬もしなくて
[16:39:24] 投影: うん
[16:40:00] kozue ueda: それよりは興味があるか、それか、無関心か、になるんですね
[16:40:09] 投影: うむ
[16:42:20] kozue ueda: 私の離れた自分って、陰の部分なんだろうか
[16:42:37] 投影: 前話した見ている自分てやつですか
[16:43:00] kozue ueda: 自分を責め続けることを抑え込んで、その反作用で生まれてしまった
[16:43:02] kozue ueda: うん
[16:43:08] 投影: うむ
[16:44:05] kozue ueda: こちらの自分は生きていかなくてはいけないから生きていけるように押さえつけてるわけなんですよ、あちらの自分を
[16:44:17] 投影: うん
[16:45:03] kozue ueda: で、他者の眼にその抑圧した〈自分を責める自分〉が現れ始める
[16:45:11] 投影: うん
[16:46:05] kozue ueda: 自分が押さえつけても押さえつけられなかった自分だから、自分よりも強いわけなんですね
[16:46:13] 投影: うむ
[16:46:38] kozue ueda: 強いからまるで相手が主体となって、いつも観られてる気がする
[16:46:46] 投影: なるほどなぁ
[16:47:45] kozue ueda: で、恐ろしいことにその抑圧してる自分は絶対的な存在なんですよね
[16:47:51] 投影: うん
[16:48:00] kozue ueda: こちらが向こうを否定することが絶対できない
[16:48:05] 投影: うん
[16:48:14] kozue ueda: 向こうは絶対的にこちらを否定してくる
[16:48:19] 投影: うん
[16:48:45] kozue ueda:
1)「影」は、『自分が認めたくない自身の側面』、『否定してきたもの』、『受け容れられない現実や価値観』、『社会的秩序や規範から反するもの』、『生きられなかった反面・半面』などからなる。
2)それらを抑圧することは、「影」に活力を与えることになる。
[16:49:06] 投影: うん
[16:49:12] kozue ueda: 抑圧したため、パワーを与えてしまった
[16:49:18] 投影: うん
[16:49:48] kozue ueda:
3)「影」が全く悪いものであるかというと、そうでもなくて、多少あるほうが人間的だったりする。
4)「影」には『克服すべき課題』と『受け入れるべき生き方や価値観』という二面性がある。
5)自身の「影」からは逃げ切れない。(なぜなら、それは自分を映し出した「影」だから)
6)「影」とすべきは『対話』や『対決』であって、『言いなりになること』ではない。
7)「影」と対話するには、「自我」の関与と、自我のそれなりの強さが要求される。
[16:50:10] 投影: うん
[16:50:31] kozue ueda: 対話することが難しいんですよね
[16:50:38] 投影: そうですね
[16:50:46] kozue ueda: 何か得体のしれない存在なんですよ
[16:50:53] kozue ueda: 魔物そのものなんですよ
[16:50:55] 投影: うん
[16:51:12] kozue ueda: それを何度も私は試みるんですが、いつもうまくいかない
[16:51:18] 投影: うむ
[16:51:27] kozue ueda: それはこちらから向こうを知ることができないからなんですね
[16:51:35] 投影: うん
[16:51:44] kozue ueda: 自分のはずなのに、あちらは何を考えてるのかまだよくわかってない
[16:51:57] 投影: うん
[16:52:14] kozue ueda: わかってると思えば、絶対に向こうは否定するんですよ
[16:52:20] 投影: うむ
[16:52:25] kozue ueda: そんなものではない、と
[16:52:30] 投影: うん
[16:52:46] kozue ueda: もっと恐ろしいものだっていうふうに、脅してくるわけなんですよね
[16:52:57] 投影: うん
[16:54:00] kozue ueda: 自我の強さが要求されるって書いてるけど、強くないから押し込めたわけで
[16:54:08] kozue ueda: 強さがあるなら、影もいないですよね
[16:54:47] 投影: どういうことだ
[16:54:56] kozue ueda: 7)「影」と対話するには、「自我」の関与と、自我のそれなりの強さが要求される。
[16:55:01] 投影: うん
[16:55:27] 投影: あぁ、なるほど
[16:55:43] kozue ueda: 受け入れられる強さがあれば抑圧もしなくてよかったんですよ
[16:56:18] kozue ueda: 弱いから抑え込んだが、弱い力で抑え込んでるために、当然出てきますよね
[16:56:32] 投影: うん
[16:57:42] kozue ueda: 4)「影」には『克服すべき課題』と『受け入れるべき生き方や価値観』という二面性がある。
[16:58:00] kozue ueda: この影の欲求を、受け入れようとしないからですよね
[16:58:09] kozue ueda: 耐えられないと言って
[16:58:32] 投影: 影の要求を受け入れないから、この二面性が出てくる?
[16:59:00] kozue ueda: そこからやっぱり逃げようとするから
[16:59:01] 投影: 欲求
[16:59:21] kozue ueda: 欲求と要求ってまたちゃうけど
[16:59:28] 投影: 打ち間違い
[16:59:39] kozue ueda: 両方あるのかもな
[16:59:49] 投影: うむ、むずかしいな
[16:59:58] kozue ueda: その生き方ってのは、本来自分が生きたい生き方なわけなんですよ
[17:00:10] kozue ueda: だから今よりも苦しみたいと言っているけども
[17:00:17] kozue ueda: そう言いながら逃げてしまってるから
[17:00:23] kozue ueda: 影は当然追いかけてくる
[17:00:24] 投影: うん
[17:01:04] kozue ueda: 「おい、おまえゆうてることやうやんけ」って思ってるのかもしれない
[17:01:09] kozue ueda: ちゃうやんけ
[17:01:27] kozue ueda: そうゆう矛盾もすごい指摘してくる
[17:01:32] 投影: うん
[17:01:37] kozue ueda: とにかく否定してくるわけなんですよ
[17:01:43] 投影: うん
[17:02:25] kozue ueda: だからそうだとしたら、向こうはこっちの自分と対話したがってるのかもしれないなあ
[17:02:35] 投影: うん
[17:03:24] kozue ueda: でも恐ろしいことに影の欲求をこちらの自分が聴くと、たぶん私、死ぬんですね
[17:03:38] kozue ueda: だっていつも「死ね」って言ってるんですよ、影は
[17:03:42] 投影: うむ
[17:04:06] kozue ueda: で、死ぬわけには行かないので、封印しようとしたんですが
[17:04:34] kozue ueda: それはやっぱり無理な話やった
[17:04:53] 投影: 死にたいんですか
[17:05:08] kozue ueda: 死にたくはないんですよ、こちらの私は
[17:05:24] 投影: 無理な話だったいうから、
[17:05:30] 投影: これから死ぬんじゃないですよね
[17:05:36] kozue ueda: 死にたいってか、死ねっていうその思い
[17:05:42] kozue ueda: 死なないよ
[17:05:51] 投影: 死んじゃいやです
[17:05:56] kozue ueda: 死なないよ
[17:06:02] 投影: うん
[17:06:28] kozue ueda: 死なないから死ねって言ってくるわけですよ
[17:06:35] 投影: うん
[17:06:47] kozue ueda: 死にたい、で死ね、ってなってたら、もう死んでるんですよ
[17:06:56] 投影: うん
[17:07:10] kozue ueda: 死にたくないって自分がいるので、死なない、で、それに腹立ってるわけなんですよ
[17:07:24] 投影: うん
[17:07:27] kozue ueda: で、死ねって言ってくる
[17:07:32] 投影: うん
[17:08:46] kozue ueda: だからいっつも落ち着けないですよね
[17:08:47] kozue ueda: なかなか
[17:08:52] 投影: うむ
[17:09:37] kozue ueda: だから体のこわばりが、お酒飲まないと取れない
[17:09:46] 投影: そうなんですか
[17:09:48] kozue ueda: うん
[17:10:03] kozue ueda: ずっと責められ続けてるからずっと緊張してるんですよ
[17:10:12] 投影: そうなのか…
[17:10:16] kozue ueda: うん
[17:11:34] kozue ueda: だからそれはストレスでもあるやろから、生きようとして押さえつけたものに、結局は殺される形で早死にする可能性がありますよね
[17:11:43] 投影: そうですね
[17:11:46] kozue ueda: うん
[17:12:06] kozue ueda: だからまるであちらの自分って死神に思えるんですよ
[17:12:13] 投影: なるほど
[17:12:21] kozue ueda: 恐ろしい
[17:12:28] 投影: うん
[17:13:44] kozue ueda: ストレスってのはそうゆうの多いのかな
[17:13:56] 投影: うむ
[17:14:10] kozue ueda: 自分の影の投影に苦しんでストレスになる
[17:14:18] 投影: うん
[17:14:45] kozue ueda: だから誰の影の死神の要素がある
[17:14:48] kozue ueda: 影も
[17:15:02] 投影: うん
[17:16:50] kozue ueda: だからTwitterなんかでもいい言葉を言うほど、影が死ねって激烈にゆうてくるんですよ
[17:17:00] 投影: そうなんだ
[17:17:03] kozue ueda: うん
[17:17:15] kozue ueda: いい言葉を言ってしまったときのほうがきつかったりする
[17:17:23] 投影: うん
[17:17:46] kozue ueda: 嘲笑ってくるんですよ、何をゆうとんねん、と
[17:17:53] 投影: うん
[17:18:01] kozue ueda: それかずっと冷笑してる
[17:18:07] 投影: うん
[17:18:37] kozue ueda: でもその自分を創り上げたのは自分だと思うので、変な話ですよね
[17:18:47] 投影: うむ、そうですね
[17:18:49] kozue ueda: うん
[17:19:17] kozue ueda: 無意識というより、意識的に作り上げたものだと思うんですが
[17:19:32] kozue ueda: それによって苦しめられて、苦しいなあと言っている
[17:19:35] 投影: うん
[17:19:55] kozue ueda: で、耐え切れないとなって封印しちゃってる
[17:20:05] 投影: うん
[17:20:32] kozue ueda: 自分で創り上げた魔物なのに、自分でどうにもできなくなってる
[17:20:40] 投影: うん
[17:22:05] kozue ueda: 結局そうやって自分を早死にさせようとしてるんやろか
[17:22:14] 投影: どうなんでしょうね
[17:22:19] kozue ueda: うん
このように、私は投影者との対話を通して、自身の根深い闇である離人症の症状と私の中に潜むもう一人の自分の存在について考察してみてるのだけれども、今日はユングの影の投影の心理学の応用も交えて、離人症のもう一人の自己の存在とは、投影する影の存在ととてもよく似た形相をしているということを発見したような気がするのだが、そうは思っても、まだこの暗い所からじっとわたしを見つめ続けて「死ね」と囁き続けてくる影(押さえつけようとしたが押さえつけられず出てきてしまったもう一人の闇の自分)との対話は、あまりに容易さとは掛け放たれた問題であるということを思った一瞬でした。終わり。
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