



だだっ広い野原をみちたと一緒に駆け回っていた。
住む家は三度変わってみちたを抱っこして、みちたを追っては今まで過ごした家を点々と帰ってゆく。
兄が引っ越してしまった家。
がらんとした家の廊下をみちたと一緒に歩く。
最後の家に来たことを、部屋にかかっていたカレンダーをみちたは見上げて憶えているのか、その場所にみちたはホッとしたように寝転がった。
目が覚めると最後の家に来た時みちたは真っ白なうさぎになっていた。
夢のなかでは気づかなかった。
みちたはもしかしたら昔に親が飼ってたうさぎの生まれ変わりかもしれないとふと思った。
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