友達ができた
友達の家に行くと、そこは変な空気が流れていて
そこにあるものはベッドとたった一つの変な絵だけが壁にあるだけだった
僕が言葉をなくしていると、彼は
「君も退廃さんに会うといいよ」と云われた
僕が変な顔をすると、彼は
「退廃さん、知らないの?じゃぁ、会いに行くべきさ、
君は退廃さんに会ったほうがいいよ」と云われたので
僕は友達から教えてもらった住所を辿り、退廃さんに会いに行った
辿り着いた場所は、家も何にもなくって
枯れ果てた草の茂る空き地があるだけだった
僕は騙されたと思い、帰るところだった
そこに、「やぁ、いらっしゃい」と言って出迎える者がいた
彼が退廃さんか?
僕は緊張して、友人から紹介を受けたことを話した
彼は、意外に美しい少年のようだったが
どうも変だ
僕のことを気に行ったのか、妙にオドオドしていた
そして、素知らぬ顔で、こう言った
「君、僕になんの用かい?」
僕は特に用はないんだ、と言うと
彼は急にワンワン泣きだしたのだから僕は困り果てた
僕はなだめようと彼を抱き締めると
「君は、僕を騙しにきた悪魔だな?!」
と、こう言うので、僕はわけがわからず呆れ果てた
でも、彼といる時間が妙に楽しく、あぁ、こうゆうわけか、
と変に僕は納得したのだった
そして、友達にその話をしたところ、友達は
なんだ、「全く、紹介するんじゃなかったな!」と言っているのだから
どうにも、意味がわからないが、まぁ、楽しいな、と思った
退廃さんに、また会いに行こう
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