今日はね、僕は白い鮫が出てくる夢を見たよ
その鮫は真っ白で美しくてとても可愛らしい小さな鮫だったんだ
夜のまっ黒な水の中で、その鮫の白さがとても焼き付いている
僕はあまりに鮫が可愛いものだから捕まえようとしたんだ
でもその子は逃げて泳いでった
僕は深い場所まで泳いで追いかけたけれど
深みには大きな鮫がいることを思い出して
急いで岸に上がったんだ
すると大きな鮫の口が水面に開かれていたよ
僕は怯えながら狭い岸辺にいると食べられてしまうだろうからと
向こうの広い場所までがんばって行こうとしてたよ
でもなかなか行けないんだ
真っ黒な水の中に落ちそうになるんだ
落ちれば鮫の餌さ
真っ黒だった、空も海も
ただあの子だけが真っ白で美しかった
僕のものにしたかった
あの子が欲しかった
それから何度寝ても目が覚めると
あの子の愛らしさが頭から離れなかった
少し時間が経つと、何故かフルーツバスケットの主人公の女の子が
親の墓の前で雨に打たれて倒れこんでる姿を思い出して
泣きたくなった、あの回はお父さんと一緒に見て
私があまりに泣いているので、お父さんが心配してたんだ