mixiのスクラップヘブンのレビューに書いたこと
昨日観て、まだ落ち込みが激しい
愛があっても人を変えられないってことをまんまと見せつけられたからかもしれない
オダギリ演じるテツの愛は届かなかった
でも加瀬演じるシンゴは、きっと映画が終わった後から少しずつそれが
わかってくるはずだと思った
だから生きなければいけなかった
そこが唯一この映画の救いなんだと感じた
誰も傷つかずにそれをわからせるなんて、やっぱり無理なんだと
それをみせしめてくれたことに感謝したい
激しい痛みの分跳ね返った強い思いが誰かのところに行くんだと思った
人が気付くのは、想像力ではなく出来事なんだ
それじゃ遅い
遅いんだ
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今日も朝からずっとスクラップヘブンを引きずっています
映画の初めごろでオダギリ演じるテツと加瀬演じるシンゴ二人は
「想像力が必要なんだ、想像力が足りねえんだ」と言い
想像力があれば悪いことを変えられると信じます
でも二人はまるで想像できなかった、起こる事態を
取り返しのつくことなら、それでいい全然、起こってから気づけばいい
でももう二度と取り返しのつかないことがある
誰かの死だ
思えば、その死というものに4歳のころから私の人生は持ってかれてる
母の死で、4歳から、なんなんだこの世界は、と
世界を恨んでいたか、もういいこんな世界に何も望むもんか、と
思っていたか、なんでなんだ、なんでお母さんは死んでしまったんだ、と
自分はどうすることもできなかった、その無力感を嫌でも思い知らされた
受け入れはしなかった、から母を忘れることで生きようとしたが
うまく行くはずもなかった
15歳の時、酒鬼薔薇の言った「透明なボク」に酷く共感する
彼は自分だ
その後5年間彼をもう一人の自分のように想い続ける
家族以外と特に誰とも関わらず、そうして鬱はひどくなり寝たきりの生活で
父を酷く悩ませる
22歳の時父が死んでしまった
ずっと恐れていたことが本当に起きたんだ
ずっと想像しては泣いていた、その父の死が本当に来たんだ
信じられない、未だに、まったく
あんなに私は想像してたじゃないか
なのに、私は鬱なんかのせいにして布団から起き上がれなかったんだ
希望なんてものを持つことができなかった
そんな絶望の真っただ中に父は死んだ
これがおまえの本当の絶望だよ、とそこは地獄以外のなんでもなかった
想像してたよりもあまりに早く父はあっけなく死んでしまったんだ
想像なんて、してるだけじゃ、意味ないやんか
想像して泣いてるだけで、私なんもせんかったやんか
だからこんなことになった
一生この真っ暗闇の後悔からは抜け出せないのか
私にはまだそんな同じような後悔の対象になる人がいる
姉と兄だ、特に兄とは私が25歳までずっと一緒に暮らしてきたのに
今では何の連絡も交わさないような関係だ
二年前に兄から勝手なことばかりしてる私に向かって
「お前は向こうで(ここではないどこかという意味)死ね」
「こっちで死んで迷惑かけるな」というようなことを言われ絶縁されてから
特にお互い謝りの言葉もなく、二人で特に何も話さず今がある
私が今死んでしまえば、兄はそんなことを言ったことを後悔するのだろうか
「おまえのせいでお父さんは死んだんや」そう何度も言った姉と兄は
私が死ねば、きっと後悔するんじゃないか
私がちゃんとした生活を送れてさえいれば、いくらでも会える
いくらでも話せる、だってまだお互い生きてるんだ、同じ世界にいるんだ
想像してるんだ、お兄ちゃんも精神面が危ういから心配なんだ
心配だけしててもしかたないんだ
動けなくちゃ意味ないんだ
動ける力がほしい、その勇気が本当にほしいよ、当たり前の勇気がほしいんだ
テツが本当に可哀想でならない、あんなに行動してたのに
なんで、なんでそれでもだめなんだろう
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