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ここを読み終わり、私の胸は苦しくなった
息苦しい
僕にとってその息苦しさは一体なんであるのだろう
息苦しさ、蜉蝣の一生、僕の母は
僕の母は、僕が母の想い出がないことは
僕にとって一体どんなことなのだろう
母にとって一体どうゆうことであるんだろう
僕にたった一つの想い出も植え付けることなく母が死んだのは
母の仕業なのか、それとも幼い僕の仕業か
胸が苦しいままだ、蜉蝣と母が重なる
子供を産んで死ぬ蜉蝣の悲しみと淋しさと
僕を残し死んでいった母の悲しみと淋しさ
兄や姉には母の思い出があるのに
僕にだけないのは、この世に一人取り残されたように淋しい
僕と母の間には何もない
何もなく、それは23年前に失ったままだ
まるで失ったというだけの記憶だけがあるようで
僕と母との間に深い海のような境界があるようだ
私を愛したお母さんがいない
私を愛したお父さんもいない
息苦しさはなくなり、ほっとしてきた、何故か
僕は眠るんだ
僕は眠れるんだ
会いにゆくんだ
会いにゆけるんだ
母の胎内にまたいつか帰れる気がする
それは僕がどうしても母にまた会う為にだ
母に僕を知ってもらう為に、僕は一度死ぬのだ