銀色の影

「そうだ、死のう」

と言って

僕は死んだのです

夕色空がとても綺麗でした

世界は真っ二つに割れようとしていました

すれ違うバスの一番後ろの少年に見蕩れていました

では今から僕の居場所を作るとしましょう



空は真紫

空気は灰色

夢は黄色

地面は藍色

君の肌は水色

僕の目は金色

「はやくゆこうよ」

ってゆうんだ

銀色の影の目が

悲しそうに見えた

のは僕の目を映しているからだったよ

それを映した君の目が銀色なのは

淋しさを映してならなかった

ねえ 見てて

僕ら塔の上から飛ぶ瞬間

色が消えるから

僕らにもう映らなくなるから

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