過去の詩5

まだ見ぬ空に

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夕暮れが夜になる瞬間
夕暮れの手が夜の手に触れて
辺りは暗くなってゆきます

君が覚えていることと言ったら
この空だけだったね
知っていると信じ続けたこの空を
君は見ていた

僕に光はまだ残ってますか

君の手のひらで宇宙が転がっているよ
落とさないでね
絶対に落としたりしないで

宇宙を抱きしめていてほしいんだ

僕は死を抱きしめていたいんだ

僕らは宇宙に抱きしめられているんだ

まだ見ぬあの空が僕らを必要と
しているのだとすれば

君は
僕は
今生きてゆけるだろう






2004年04月02日(金) 18時34分18秒 公開

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