過去の詩3

光と水の中

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海に呼ばれて行ってみた

光が斜線状に差し込む波は静かに

僕の体は浮かぶように軽くなって

側に生きたものを感じた


魚に嫌われないように

うまく泳ぎたかったんだ

水と一体になって見えなくなって

でも空気だけはなくさないで

僕は魚にも人間にも本当は

なりたくなくて

ただただ光る海を泳いでいたかったよ


さよならと言うだけで切れるものなんてなかったのに

僕はこの世のひとつひとつに

さよならと言っては

僕は泣いていたんだ





2003年07月30日(水) 10時12分44秒 公開

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