過去の詩1

遠い音

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聞こえてくるのは遠い遥か未来の音

太陽の眩しさによく似てる

見てはいけないのに見ようとする

無理に見ようとすると、いつだって心はいかれた


ずっと前に消えたはずなのに、また生まれて来たよ

心の刺さった氷柱が溶けないうちに


僕らの未来、遥か遠い未来は

今この時に眠っているから

起こさないようにね

決して起こさないようにね

目を覚ましたら戻れなくなるから

戻れなくなる


未来はまだ止まっている

動き出したら止まらなくなる

止まらなくなる


音は止まったまま季節は止まらなくなる


青空はいつも微笑んでいたよ


新しい季節がもうすぐ来るよ


さよなら

僕の一つの季節

遠い音響かせて消えた




2003年02月11日(火) 16時25分30秒 公開

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