Slowdance

少年は真っ白な箱の中で膝を抱え座っていた

彼女は少年の手を取り静かにゆっくりと踊り出す

彼女の目は遠くを見ていた

(僕を通り越してどこへ
          どこへゆくとゆうの
                  僕をひとりにして)

少年は彼女の手を離し

小さな窓から外へ駆け出した

外は何も見えない黒の世界

彼女は白の世界に眠り少年の夢を見た

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