もうひとりのぼく

一つの星が宇宙を生んだ


ぼくらが帰る星は宇宙にあって
もうひとりのぼくは小さな星でひとりで暮らしながら
毎日僕について学んでいる

ぼくは青い空の下にいても暗い闇を想ったりするよ

もうひとりのぼくが暮らす星に光はない
もうひとりのぼくは眠っているわけじゃないけれど
いつもずっと目を瞑っている
もうひとりのぼくが目を開ける時は
ぼくのことを学び終えた時
ぼくが死んだ時
目を瞑ったままのぼくに
目を開いたもうひとりのぼくが重なり
ぼくは人の目には見えない体になり
もうひとりのぼくが暮らしていた星に帰る

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