茜色の空の下に
いることを否定すれば
後ろに
遠慮しない
鬼がいた
からかっているのか
昨日の僕は
首に
毛虫が這う夢を見て
怖いので
さらってほしい
死が僕を
好きな以外は
蝉の
蘇生を考えているようだ
ただ
血で
繋がりたく
手を伸ばしても
遠い
流れる
乳白色の
ぬるい
寝床に
呪われ
針を
一刺しするが
震える
部屋は
洞の中
迷いの
都は
無常に
目ざとく
物珍しい顔をして
刃を人に向けては
油断したのか
夜にだけ咲く
蘭の花を
理解しようとする
ルートを変えて
連絡は途切れ
路頭に迷った時に思う事といえば
私だけが私
を導か
ん