この心臓壁が沈む時を待っている
沈もうとするのなら君は何も残しちゃいけない、君は何も残しちゃいけない
その壁紙が浮かぶ時を待っている
浮かびあがるのなら君は何も考えちゃいけない、君は何も考えちゃいけない
君の愛おしい壁紙を僕は破り裂いてしまった
僕は嫌いだと言った、子供みたいに
だからここに来た、一か八か、知らない人の群衆が押し寄せてくる
心臓近くに聳え立って、ベルリンの壁のように頑丈なその壁は意外ともろい
その壁を覆う壁紙は今僕の心臓を貫こうと躍起になっている
僕の壁は、ボロボロで破けて穴があいて欠片が下にたくさん落ちている
僕は少し考える
この壁を壊してしまうか
それとも気に入った壁紙を探してきて張り直すか
沈んだらきっとせいせいするだろう、もう嫌われない
浮かべばきっとそわそわするだろう、もう傷つけられない
時間はもうあまりない
本当は壊すことも新しい壁紙を張ることもしたくない
でも僕は君の壁紙を傷つけてしまった
この壁は僕の心を映している、このままでいいはずない、このままでいいはずない、このままでいいはずない、君は一人で行ってしまったんだ、僕も一人で行ってしまったんだ、これでいいはずがない
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