∞の夢幻

僕の身体を蛾が埋め尽くす
黄金の砂漠の真ん中で灰色の太陽は
黄色い空から逃げ去ろうと考えている
僕の蛾が死んで銀の太陽がそれを食べる
オアシスの憂鬱に付き合っていたら
硝子の太陽が反射して僕の蛾がまた死んだ
砂の中の一つの眼が覚めて僕を見る
一人で眠りたいんだ
だから眼を閉じて
静かに一つの眼は閉じた
僕の二つの眼もゆっくりと閉じた

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