僕は雨天決行される

真夜中の木漏れ日が揺れている
君を傷つけて走り去ったあの夢を
捕まえて僕は右手から左手に投げた
透明な音させて消えてったあの星を
満たして君は過去から未来に連れ出す

ずっとずっと眠ってたっていいの?
月と太陽は一緒に眠ることは出来ないから?
僕は眠りたい、どこで?
眠りたくない、寝付けないだって?
明日が僕になって雨が降っても僕は決行されるよ


気付かない振りしても無駄だよ
君の太陽が僕のと色が違っている
愛して欲しいと絶対に言わない宇宙で
君が愛になるときに、僕の喜びに死を
添えても構わない
それが僕にとってかけがえのないものだとして
僕らには足らないものが何もなかったとして
君の子供じみた態度に言葉が出なくなって
宇宙は逆に廻り始める
君を信じることだけに従順
操られているような感覚にとても心地がいいよ
夢でなら本当のこと言えるのかな
いたずら好きの天使が矢を撃ったのは
僕じゃなかった

僕らが歩く道が死に染まって行っても
僕らが曲がる角の先で涙を流しても
僕らが傷つくほど人を愛せているとしても
僕が歩く長い道で
僕が越す長い夜で
僕が曲がった角で君と出会い

お願いだから僕に嘘をついて
いつまでも続くと思っていた
お願いだよ、僕に嘘だと言って

僕は長い夜を歩いている
あの角を曲がることが出来ない
君の事好きだと言わないまま
宇宙がまた逆に廻り始める

だけど僕はあの角を曲がることが出来ない
超えることのない夜を僕は一人歩いていた

全ては嘘だった

夢だったよ

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