安心する眩暈

迷惑をかけたくなくて我慢していた
時間が過ぎれば落ち着くんじゃないかと思っていた
赤の血がいっせいに青になった瞬間
突然眩暈がしてその場にしゃがみ込む時間はとても早かった
諦めかけた優しさは時間を戻らせてくれるようだった
すごく苦しくて冷や汗がいっぱい出てきて吐き気がするのに心は安心していた
人の足が沢山私の横を通り過ぎる
真っ青な顔をしてしゃがんでいても誰も声をかけてきはしない
声をかけられても大丈夫としか言いようはない
だって私は私のために走って行った人を待っているからだ
戻った優しさは、震える私の腕に手を置いた
とても温かくて、抱きしめて欲しい気持になった
でも私にはそれは叶わなかった
母親を知らない私にとって母親の温かみを感じることは滅多にない
母親じゃないから甘えることが出来ない
後でその気持を言うことでさえ照れくさい

同じ母親から生まれてきて
同じ父親を持ち
血が繋がっているとゆうことは
沢山のいろんな思い出があるってゆうことは
他の人じゃ絶対に代われないとゆうことは
なんて切ないんだろう
なんて残酷なんだろう

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