雨宿りしてたら

遠くで誰かが呼んだ声が聞こえた気がした
白い空がいちばん近くに来て僕に手を差しのべる
僕は雨を身に纏いながら遠くの山まで走った
鉄塔に登って雨に沁みた景色をずっと見ていた
優しかった、全て優しかった
全てがとても弱くて孤独だとわかった
共鳴していた頃を思い出す
母親の胎内の中で僕は共鳴していた
悲しみを超えた場所が安らぎ
僕はそれまで震えを共鳴させるんだ
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