僕の体の中に何があるんだろう
僕の心は何でできてるんだ
いつからこんなところにいるんだろう
僕は残さないべきですか
相槌を打った
宇宙に話した
僕の全ての悲しみを話した
覚えてるから忘れようとして
忘れたから思い出そうとして
なんなんだ、勝手なんだ
もうこの場所を置いて行くところなんてないんだよ
なのに逃げようとして戻る逃げては戻る
行って、帰る
帰る場所がここで
逃げる場所は向こうだ
僕を置いていった者はいないんだ
僕が置いて行く者がいて、置いてきぼりにしない
するもんか
ここから向かう場所はここだ
僕が空を見たら、空は僕になって
空が僕を見たら、僕は空になって
沢山の鳥たちを迎えた
僕が繋いだ糸をはずし宇宙まで飛んでいった鳥を
いつまでも見送っていた
宇宙さえもがあの鳥をずっとそばに置くことが叶わなかった
宇宙を突き抜けてその向こうへ飛んでいった
あの鳥は宇宙に果てがあることを知っていたんだ
でもいつの日かあの鳥は戻ってくるだろう
僕にはそれがわかるんだ
僕の鳥だったんだ
大切な大切な鳥だったんだ
僕の全てを許してくれた、たった一羽の鳥だったんだ
僕を置いて飛んで行かなくちゃならなかったあの鳥の気持を僕はいつか知ることができるだろうか
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