僕はお父さんが死んでお父さんが完成したから僕も一緒に完成してしまったんだ
そしてもまだ世界を生きなくちゃあならなかったので僕はしかたなく形上生きている風ではあるが
君、僕は完成品であった
それでもまだ未完成である君と共に歩んでもいいだろうか
まるで違う世界に生きているのだが
まだ伸び続けることができる君の微笑ましき枝を僕が止めたりしないか
この憐れな完成作品を君、毎日眺めていられるか
(君の口調が移ってきた)
君、これはまだ完成されていない、僕こそがもっと良い出来に創り変えましょう、とまた手を加えるか
どっちだ?
はて僕はどちらを本当に望んでいるのやら
君が望む僕をどこまでも塗り替えてみせるぞ
僕はそれが楽しみである
君の望む僕をヒョイと交わしその先を望む僕はとんでもない捻くれだ
さあ、一緒に笑いましょう
君のすべてを許せるかは君が僕に寄越した混乱へと導く愉しき課題である
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