まだ残ってしまっているこの小さな火を消しておくれよ雨

まだ可愛らしい火が灯っているよ、どうしたら消えるかわかってる

わかってるのに、雨がまだ降ってこない、できればいきなりの土砂降り

じゃなくて、しとしとと降ってさっと上がってぼくの空に虹がかかってくれたらな

そしたら君の空にも虹が差すだろうな、でもまだ雨はやってはこないな

やってはこなくていいな、そんなすぐには

もう少しこの消えそうな火を持ってるよ、小さくても火は熱いな

火傷はしたくないので、少し距離を置いて眺めるのがいい

部屋を暗くして、その火が燈ってるのを見ては、涙を落としている

あぁ、やっぱりだめだ!まだ雨は降らないで、この火を消さないでおくれ

哀しいだけの火じゃないや、これは、まだもう少し大事に灯せておこう

でもこの火のせいで君が火傷を負っているのなら、雨は雨はいつ降ってくるのだろう

その火が燃え尽きるまで、待つか、雨を降らせるか、君の雨をおそれている

この火は怯えている、「消えたらぼくは死んでしまうのかい?」

ううん、消えないさ、ぼくの胸で灯った火は消えてしまったりしないさ

君の火が消えてもぼくの火は消えないな

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