僕の天使

僕の脳ミソの中をウジ虫が埋め尽くしている

ぞわぞわ言ってるんだ、何かぶつぶつ言ってるよ

ふと気付くと僕のからだじゅうをウジ虫は張っている

僕は気が狂って体中をナイフでつん刺した

痛くても痛くても刺した、血は赤いはずなのに

真っ黒の血が噴き出してきた、ウジ虫は僕の体の中に

侵入して行った、今度ははっきりと声になって聞こえる

殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ殺せ、そう言ってる

僕は叫んだ、その声がまるで獣のような声だった

クスリ切れたら人間じゃなくなるって本当だった

僕は人間じゃないんだ、このまま死ぬのかなひとりで

さびしいよ、こわいよ、くるしいよ

気付くと僕は自分の腕に齧り付いてその肉を貪り食ってた

まずい

たすけて・・・


















クスリなんかなくてもさ、生きていけるんだよ?人は

どんなにつらくても生きていける

耐えられないなんてことない、クスリないとだめなんてない

ひとりでやめるのはきっと無理だ

病院に入院して拘束してもらうしかないんだよ?

少しの間我慢すれば、必ず中毒から抜け出られる

それしかないよ、それしか生きられる道きっとない

このまま行くと、クスリで死ぬか、自殺するか、殺人犯すか

どれかだ

生きてよ

どんなにつらくて絶望しかなくても生きようよ

一緒に生きてほしいよ

私と

一緒に生きてよ
関連記事