ドアー

彼は角部屋だから、彼が死ぬ瞬間僕が一番側にいた。僕の側で彼は生を脱出して死を手に入れたんだ。人は死ぬ時進化する。僕らの死で宇宙は進化している。僕らは約束をした。そして退化した。総て、それは進化してゆく、増えてゆく。僕が君であることもできた。僕が君だったら僕は今ここにいない。君が今これを書いている。僕は君の苦しみを忘れない。君がそう僕に言う。そうだ、ここは大きな家庭だよ。僕らで作り上げている。家庭のガーデン、庭に立つ壁、ドア、おかしいんだ。みんなは体に造られたドアを入ったり出たりするんだ。やあ、こんにちは。元気かい。殺したり生かしたり忙しいよ。ああ、今日も。ああ、今日も。ああ、君を殺したら今度は生かしにゆく。僕を殺したら今度生かしにゆく、からドアをノックしたら、ドアを開けるんだ。やあ、こんばんは。その後はどう、その後は、君は開けてもらえる人のドアが見える。僕のドアを開けてたくさんの人達が入って来る。僕の部屋はいつまでも満員にはならない。僕は君のドアの中に入る。君は満員にはならない。君はあの人のドアの中に入る。あの人は満員にはならない。開けたら閉めて。NO。
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