僕と彼の前世

僕は彼を信じていた、彼は僕のたった一人の友人だった、彼はいつもお金に困っていたんだ、僕は彼にたくさんのお金を与えた、すると喜んでくれたから、僕が一生懸命働いたお金を彼に与えていたよ、彼はいつも僕を笑わしてくれた、彼と一緒にいるといつも腹が捻れるくらいに笑っていた、僕に愛する恋人が出来て、彼も喜んでくれた、彼は僕のいない間に僕の恋人を犯した、彼は僕の恋人に誘われたからさと言った、僕は彼を信じた、僕は恋人に暴力を振るうようになった、挙げ句の果てに恋人を殺した、僕は彼の家に行って彼に恋人を殺してしまったんだと言った、彼ならきっとわかってくれると、そう信じていたんだ、恐怖に震える僕の体をきっと彼は強く抱きしめてくれるに違いない、僕の言葉を聞いた彼は僕の頭にピストルを突き付けてこう言った、俺はあの女を心から愛していたんだよ、おまえから金を全部奪っておまえを殺し二人で外国にでも行こうって言っていたんだ、あの女も俺を愛していた、よくも殺してくれたな、許さない、おまえを絶対に許さない、死ね。
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