バルコニィにて

昼過ぎ頃か、それくらいに、いたからね、濁川沿いにね、僕行ったんよ、君の団地みたいな建物、入ってって、したら、バルコニィから左右眺望、みんな洗濯物干してるねえ、ゆうた僕、君、洗濯物溜まってんだ、ゆう、僕干してあげるよ、ゆうた、君、バルコニィの左隅に座り込み煙草ぷかぷか吸いながら、僕干し終わり夕景眺めていたと思う、日が暮れて来たから、そう言って、洗濯物どうにかしようとした、君は動物の形したハンガーを持って来て、何故だか、何故だか、それ、懐かしいね、そう思ったよ、知らないけれどね、哀しさにも似ていたんね、たぶん、知らないけれどね、日は暮れて行ったよね、あの後ね、たぶんね、洗濯物干しっぱなしやったの、に、目が覚めてそちら戻れなくなってしまって、どうすることもね、出来ないかはわからないんだけどね、またもしそちら行けたらならばね、洗濯物取り込むよ僕、で、また干してあげるよ、心配しないで、忘れているからと言って本当に忘れたりしないよ、ね、また、ね、楽しみにして過ごしたり、哀しんでいるね、そしたらね、うん。
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