キリンと白い団地

広い公園にはいろんな動物の等身大の模型が立っていた。キリンの横をお父さんと通り過ぎる。ハイエースが少し動いているよ、おかしいな、危ないよ、お父さんにしては珍しいな。階段を上って知らない団地だ。わたしはお父さんの手を引っ張り甘えている、子供のようだ、家に帰るの?そうがっかりしている。お父さんは疲れているようだ。間違って3階のチャイムを鳴らす。2階へ降りてチャイムを鳴らした。隙間からお兄ちゃんが鍵を開ける手が見えた。よかった、お兄ちゃんおった。お父さんと家に入ってわたしはお兄ちゃんに、今日は廊下がにぎやかだと言う、お兄ちゃんは自分の部屋でヘッドフォンをして楽器か何かをいじっている、聞いてないわ、お父さんが言う。台所で手を洗う。蛇口に取り付けてたやつ取れてた。目が覚めた。テレビからピチカードファイブの音楽が流れていた、懐かしくて悲しい気持ちになった。なんてアルバムに入った曲か気になった。もうすぐ一人暮らしに戻ることになる。
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