君と話がしたいけど話すこと何もないんだ そう手紙に書いて送る 僕のさびしさを紛らわすため二十文字書いては送る 相手の気持ちにはさして興味はなく もとはね何もないところから生まれたから僕の心何もないんだ おかしくもなんともないのに さびしいと手紙を書く すべてのことさして興味もなく 生物に興味ないんだ と書いてまた君に送る 好きって気持ちね生物的でしょ 僕には邪魔でしかない この世には生物的じゃないものひとつもない 君に手紙送らせてくれ 眠れないって言えなかっただけなんだ そうそう昨夜子猿の片目は青みがかったエメラルドグリーン吸い込まれそうだった翠玉白い幾つもの気泡散っていてね その中こそが本物の宇宙 飛び跳ねている猿を僕ら眺めていた 望みは秘めた叶えられてたまるかだとはね