冬の朝

目が覚めるとカーテンを開けた。二つの窓があった。外は枯れきった草が伸び繁り、黒い外れかけてゆらゆらと揺れる門が見えた。あれ直さなくちゃな、そう思った僕はしかしそのあまりに淋しい景色を閉じてまた眠りへとついた。起きたらパンとコーヒーの朝食をとる。ストーブの前にへばり付いて考える。僕はあんな廃屋に住みたいかもしれない。一見人なんて住んでいないかのような荒れ果てた家に実はひっそりと隠れて生きていた少年。とかそう、それだ、僕の課題は自分で思うに孤独を乗り越えることじゃないかってそんな気がするけどな、だから僕は僕に孤独をたらふく与えなくてはならないし、僕にとって一番の幸福な場所は一番孤独な場所だろう。よく人と関わらなくちゃ人の気持ちわからないって言うけども、僕は人は孤独にならなくちゃ人の気持ちなんて考えられないと思う、それも本物の孤独、本当に寂しい人は人に優しくできるものさ、僕には孤独がまだまだ足らな過ぎるようだ。僕は温められている分心は分厚い氷河のようになっている、本当のひとりぼっちになった時き
っと僕は溶けて流れだす、思い描いてみる、喜んでくれる人たちのこと。
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