愛しんだ花

寒い冬の夜に、ひとつだけ咲く小さな花を見つけて




暗い路の端っこに咲いた霜の結晶を纏ったその花は可愛らしくて




ぼくは毎日その花に会えるのを待ち、その花を眺めては愛しんだ




でも花は寒くても遠い月明かりだけで一人で生きようと決めた




寒い夜に凍えそうな花を毎晩毎夜気になって気になって見に行った




霜枯れをおそれ綺麗なその結晶をぼくの手が落とそうとした




霜を落とされた君は鮮やかな色に蘇り春を待つかも知れないと




ぼくにまた優しく微笑みかけてくれるかもしれないと待ち望みながら



















いい歌だな

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