糞拾い

最近の僕の楽しみと言えば、糞拾いである。
僕の同居者は何故か部屋中に糞をする厄介者である。
特に僕が少しでも怒ると僕の布団の上には必ず五、六個糞をして自分の部屋へと帰る利口者だ。
そして自分の糞をBUUBUU言いながら踏みつけて走り回るやんちゃ坊主、その彼は今紙箱の欠片を加えたまま寝そべって僕を見ている。
そいつの散らばった糞を僕は割り箸で一個一個つまんで屑入にコロンとほおるのが実に楽しく愉快なのである。
僕は思った、これを本業にできまいだろうか、と。
うさぎの見世物小屋などがあれば、そこの兎を追々、ってあ、兎って言っちゃったね、言っちゃったね、ま、いいか。
兎を追い追いしてだね、ひとおつひとおつ丁寧に、仕事では高級の金箸かなんかで拾って高級の銀の屑入へチリン、チリンと優良な音をさせて糞をほおり、それを見ているお客さんもその音を聞きながら兎を観ィ観ィ、ぴょほほ、ぴょみょみょん、と笑う。
僕はさすがに素顔ではそれが恥ずかしいので兎のお面、兎の着ぐるみか紙袋でも被り糞拾いを舞うようにこなして行く。
時給八拾円。ええじゃないか、ええじゃないか、良い宵酔い好い余威善い四位。
BUUBUUBUUBU・ω・Uyoiyoiyoiyoiyoi。

いかん、またリンゴジュース廼みたくなって来た、里隠語獣酢中毒で死ぬかもしれない。
きっと、そう、僕は本業糞拾いの真っ只中に淋期就兎守中毒で死する。
死に際の遺言は「うさぎのくそは、丸い」臨終。享年278歳。人生の内拾ったクソの数7兆5千億3個。

どうしたらええのかなあ、どうしたら。同士、鱈、田等。

田等ッ田、田、田ァ、タラッタッタッタッタァ、やばい、裡ン娯中毒に脳冒されてきた、午前四時半。卯壱つ時。
夜が明けたら、また糞を拾う、糞拾い披露して疲労。
卑陋、御免、御兎。


111008_050327.jpg
mititakun.jpg
関連記事