「撫でて欲しいなら抱かせてくれよ、抱かせろよ」
「抱かせてくれたら撫でてやるよ」
みちたに対してそう思った僕の今日の悪夢探偵、敵は男でありたい僕の中に垣間見える女という化け物だあ。
あいつを殺してくれ。僕の夢の中に入って殺せ。いいね、影沼くん。
影沼くんは僕の喉に手を当てると僕の夢の世界へひゅるるるるるーんと入った。
そこは、ドッガーンドッギューンヤクザの銃撃戦、全員悪人、これは昨日観た映画の中だ、うわあい、殺される。
よし、逃げようとした時に、ドガンドガンバッキュンて打たれた、くそぅっ、撃たれたわ、コノヤローゆうて僕も打ち返す、その玉が石原の額に命中、あ、石原さん撃っちゃったよ、ま、いいか、インテリはやぱ好かないし、つって、で、よし、水野を助けに行くぜ!と言って水野さんを助けに行く。あ、たくしータクシーHEY!TAXI!ゆうてちょうどええとこ来たよータクシーに乗ったらば、あれ、運転手がBEATだ、うわっ、ほんま、ビートだ。あっ、さっき観た映画の中入ってる、ほんまや、えらいこっちゃ、タケシさんや、タケシや世界の、「どちらまで」と聞かれたもんで、二人声揃えて「水野さんが殺られる前まで」つうたら、ラーメン屋さんに何故かついて仕方ないから入ってったラ、二人の店員にどやされて、それにキレた水野さんが割り箸で突付こうとしたから僕等は止めた。すると水野さんに「邪魔すんじゃねえコノヤロー」と怒鳴られる始末だ。僕等はそこで思い出す、あれ、なにするんやったっけ。
影沼くん、忘れるなよ、君は僕の中に潜む女という化け物を退治するために僕の夢の中に入ったんだよ。
あ、そうそう、じゃあこれなんてどうかな、君、遊女になってみなよ、きっと君の中に潜む女という化けの物が現れるに違いない。
あ、それいい考えだね、遊女になってみよう。つってなって、ほほほほほ、さあ抱きなされ、女の私を抱くのだ、さあさあさあさあさあ、とゆうて男に近づいてったラ、「わ、わたしが抱きたいのは加納君だ」と言って影沼くんににじり寄るのはトモロヲではないか、貴様あの時よくもやってくれたな、つってtomorowoバッサリ。って、あれ?殺しちゃった、あはは。ま、いいか。つって、なかなか化け物出てこないねえ、そうだねえ、と言い合っていると、向こうから若宮刑事が歩いてきて、ずっと前から気付いてましたあ!と叫びながら近づいてくるから、あ、やべえ、やべえ展開だぞ、となって、あ、来る、来る!と思ったら塚本監督がCut!Cut!つって包丁で切りかかってきたから、うわあーにいげろーって逃げている。
そう、今逃げている途中。
僕の中にいる化け物殺す前にこんなんじゃ殺されちまう、どうすりゃいいんだ影沼くん。
もう僕に頼るのはやめてくれえーーーーーーーーーーってついに影沼が発狂。
全員殺しに走って来た。
もう、なんかわけわかんなくなって、そこに落ちてた機関銃を手に持ちZUDADADADADADADADADADADADADADAと撃ちまくると、なんか、なんか、たははははははは、たっはははははははっっはコリアンダアー!って叫んで、すっげえせいせいしたんだよね、したんだす。女を化け物に変えるのって結局男なんですかねーつって。俺を男にしたのは男なんですかねぇ、つて。
て、まあそんな夢でも見るなあって日、今日、皆殺したまにしたくなるね、夢の中でね、殺しあおうぜ、待ってるぜ。
紹介した映画
どれも良い映画だコノヤロー。
バァハカヤロウ映画ばっか観てんじゃねぇつうの。