天涯子独

落ち込んでしまうね、そりゃ、そりゃ落ち込むでしょう、阿呆やんね、阿呆やんねあほうやんねあほうやんね阿呆やんねあほうやんねほんまあほうやんね阿呆、うるさいな、じゃか増し祝い、天涯孤独に少しなってみたいなぁ、天涯孤独ならこんな悲しいこともない、血の繋がりを絶ってしまいたいと思うときあるね、あるね、あるね、練るあっ、練ったるわ、隣の住人は今日電話で「こんばんは、堂本光一です」っつってたんだよね、こっちが恥ずかしかったね、楽しそうでいいよね、そうやってふざけあったりしちゃったりなっかしちゃったりしたりなんかしてさあ、いいよね、おなじさんじっさいのくせにさ、なんでこんなにちゃううやろって思ったりするよね、むかつくよね、男麦価連れて来たりしてさ、僕はここに女の子連れてきたことないってぇのにさ、よ、よぅ、一人で死ねることは幸せだって誰か言ってたね、それがよくわかってしまう日、年の順に逝ったらば僕は末っ子なんで死ぬとき一人になるんだよね、このまま行くとね、長生きしたいと思うね、一人で死ぬまで死ぬのやめようと思うね、甥っ子らは当然僕より後だけれども、僕は死んだらお母さんとお父さんのいる無縁仏の墓に絶対入るからね、遺言は必ず残すけどね、あと七十年生きようと思う、神と約束を交わそう、僕はあと七十年必ず生きます、町田康もあと五十年必ず生きます、って神と約束するんだ、僕、勝手に、だって、長生きしたいって思えるようになったんだ、何故か、何故だか、あとどれくらい僕の世界続けていけるんだろうって、思えるようになったよ、神様、きっと僕死が近いんだろうね、そう思ったら人は死んでしまうんだ、きっと。
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