フォッグがかった町歩きながら眠る

夜中に走る救急車。
胡瓜の漬けもん。
フォッグの中歩いてたら君に会えそうな気がするんだ。
だからさFOGの音楽はこの世とあの世の狭間で鳴ってるようだから好きでさ。
好きって気持ちと悲しいって気持ちが同じなんだよね。
多分それを聴いてる時間の僕もどっちにも存在していないだろうから。
真夜中に走る救急車がこの世界とあっちの世界を行ったり来たりしているのと同じように
僕の魂どちらにも偏っていないんだよね。
ゆうたら、その中央には地割れみたいな崖があるかと思いきや
その地割れみたいな不分明が垂直に下に行くのかと思いきや
違ったんだ。
違ったんだ。
違ったんだ。
救急車のサイレンが霧の中を走ってく。
走ってく。
走ってく。
走ってく。
見えなくなるまで。
見えなくなるまで。
見えなくなるまで。
誰かに会うまで、走って行くのかな僕。
走って行けるようにするにはどうすればいいかわからない。
物分りが遅い、激しい地割れ、わからない、あなたもわからない。
あなたがわかるのならわたしもわかる。
もうすぐ夜明けは来ますか?
あなたに来ないのならわたしにも来ない。
気にしなければならないことと気にしなくていいことの判断がつきかねる。
夢のことを謝りたいと思う。夢のことだけれど、謝りたいことがある。
夜明けが遠のいた、遠のいてゆく、逃げてく。
逃げてく。
逃げてく。
逃げてく。
てくてくと歩いて逃げてく。
走って逃げられたらまだよかったけれど。
夜明けはゆっくりとあるいて逃げてゆくんだよね。
なんかいいことでもあったんかなって背中で離れて行くからこっちもだって
笑いながら見送ってやりたいじゃないか、その背中を。
振り向かずに。
振り向かずに。
振り向かずに。
夜明けが来たころ僕は眠るんだけれどね。
てことはどゆこと?ってゆうと、僕は後退りしている。
で、僕の背中に夜明けが追いついてタッチするだろう。
そしたら僕は疲れ果てて眠ってしまうんだ。
もう眠るしかないってなってしまって、しんどいって呟きながら眠るんだよね、今日も、こんにちも。こにちわ。
今日も風呂入れなかったやんけー、くそーてゆいながら寝るんだな。だな。
今日も書けんかったわい、くちおしいわい、ゆうて寝るのが僕なんです。
なんかカブトムシの匂いが一瞬して、懐かしくなったり。
変だよね、人間ってもともと変だよね、変わってるよ人間の考えることは。変すぎだよ。
さっぱりしてこよう、もう、どこかでは、朝が来ていて、おはようって言ったりしているってこと思って。
元気なんだ、朝はやっぱ、想像の世界の話では。


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