物語

おいで、僕の精密なる機械。
葱焼きは葱とお好み焼き粉と玉子さえあれば作れる、君も今度必ず作るといいよ、葱はさあ、脳にいいらしくてね、君の精密な機械を正常に動かせるには葱が必要だ、だから葱はスウパアに行ったらば二束買うんだ、いいね、約束だよ、PromiseOK?

君ってさ、冷たいよね。その脳をなんとかしないか、精密過ぎるんだよ、葱のことだけを考えて生きていたらいいんだ、ほんとさ、神様嘘言わない、僕は君の神様、君を作ったのはこの僕だ、僕様だぜ、だから大変なんだ、君は、可哀相だけれどもう戻れやしない、鴉はいつかzetubouして墨を頭からかぶった、それからずっと黒い有様さ、それと同じようにね、僕らは戻れるものかよ、かったりィっとか君言わないね、そういや、賢い、賢いよ君、流石だ、流す石だね、流れる石は軽いって法則さ、石はさ、重ければ重い程にいいんだぜ、流れる石などは最早砂、少ない石じゃないっ、小さな石だ、わかるかい君、石はね、小さいと砂なんだな、砂がもっともっと小さければ粉なんだな、米を分けた時に出るアレのことだ、君は明日にはきっと米を洗いなね、僕見ているよ、君がイエゴトをしている時も僕はちゃんと見てんだぜ、誤差が楽しくてね、全然思い通りにならねえ、楽しいはずだ、僕が作んなかったら君いないんだ、どこにも、どこにも君いない、僕は愛してるよ、僕があの方を愛してるようにね、僕も誰かの物語、物語はね、消えないと思うんだ。
関連記事